コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年振り返り

○書籍 2020年 病院家庭医新たなSpeciality 南山堂 http://www.nanzando.com/books/20991.php Gノート 2020年12月号 Vol.7 No.8 内科診療の幅がグンと広がる!⼼療内科的アプローチ これって⼼⾝症?患者さんの“治す⼒”を引き出すミカタ 大武陽一,森川 暢,…

しくじり症例から学ぶ!Difficult Patient対応技法

しくじり症例から学ぶ!Difficult Patient対応技法【電子版付】|書籍・jmedmook|日本医事新報社 鋪野紀好先生からのご依頼で執筆させていただきました! Difficult Patientというと患者さんの問題のように思いますが、実は複合的な問題であることが重要です…

慢性冠動脈疾患に対するコルヒチンは複合エンドポイントを改善する?

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2021372 P 慢性冠動脈疾患を有する患者 E コルヒチン0.05mg C プラセボ O プライマリーアウトカム:心血管死,自然発症(手技に起因しない)の心筋梗塞,脳梗塞,虚血による冠動脈血行再建術の複合 主要セ…

医療者のための 成功するメンタリングガイド

献本いただきました。 とても勉強になりました。 メンターとメンティーに関して古典的な徒弟関係を見直す素晴らしい本でした。 以下学びになったポイントを ・メンターは一人である必要はなくチームである →確かに、個人的にもメンターとして私淑している人…

PCR コネクト2日目

本日は、PCRコネクトの2日目でした。 朝からレクチャーを盛りだくさんでしたが、とても有意義でした! 宮下先生のACPのレクチャーを聞きました。 市中病院で臨床をやることの難しさ 社会的ネットワークが大きいほうがACPを実践しているのではという研究テー…

PCR Connectに参加した感想  2020  ①

pcrconnect.org PCR Connectに参加しました いろんな先生の研究デザインに対して臨床研究のプロがどのようにフィードバックするのかを勉強することが出来ました! 以下、本日の学び 統計解析だけでなくデザインで交絡因子を調整することも重要 場合によって…

レジデントデイ 2020年 12月 市立奈良病院 総合診療科

本日のレジデントデイの感想を 終末期ケアについて 基本的には認知症ではADLが重要で、FAST分類によるターミナルステージかどうかの判断が重要 認知症のIllness trajectoryを意識して、今どこにいるかを意識しながら家族と現状を共有することが重要 認知症の…

坂本先生救急外来の原則Zoom @奈良

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">本日は、あの坂本壮先生に研修医向けZoomレクチャーを市立奈良病院で、していただきました! " data-en-clipboard="true">坂本先生、本当にありがとうございました。 "…

時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス)

時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス) オーディオブックで読みました が とても難解な本でした。。 物理学の素養が少ない私には辛い。 でも、非常に印象に残ったことも多かったです。 時間とは絶対的なものではなく、空間同様…

臨床決断支援システムによる医師の処方の実施率の向上について

Physicians’ Compliance with a Clinical Decision Support System Alerting during the Prescribing Process | SpringerLink abstract 臨床決断支援システムは、医師のパフォーマンスを向上させることが示されている。医療過誤を防ぐように設計されたシステ…

アウトプット大全

」 今更ですが、読みました! アウトプットの重要性について再度、認識できました。 アウトプットとインプットの黄金比率は7:3とのこと。。 確かに、アウトプットしないと頭に残らないという実感はあります。 アウトプットの形としては話すことや教えること…

2020年12月11日 大浦先生マルモレクチャー

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">南砺市民病院の大浦誠先生にマルチモビディティ(マルモ)のレクチャーをしていただきました!! " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 誤嚥性肺炎でマルチモビディティどうする…

マルチモビディティパターンとポリファーマシーの関係

Multimorbidity patterns in relation to polypharmacy and dosage frequency: a nationwide, cross-sectional study in a Japanese population | Scientific Reports 日本のマルチモビディティ研究におけるランドマークスタディなので読んでみました。 セッ…

あめいろぐ高齢者医療

読了しました。 とても興味深かったです。 内科とは違い、以下の俯瞰的思考法にチェンジすることが高齢者医療では重要とのことです。 〇5Msを使った俯瞰的思考法 ・Mind/Mental(認知、精神) ・Mobility(機能障害、歩行障害、転倒) ・Medication(ポリファー…

JADECOM老年医学セミナー 2020年

本日、狩野先生、許先生をお招きして老年病セミナーを行いました! 〇レクチャー ・狩野先生 内科的な臓器別の問題点ではなく、老年医学的な問題点にフォーカスを当てて、臓器横断的に介入することが重要 評価したうえで、包括的に介入することがCGA 老年医…

COVID-19 におけるCPAへの対応について

www.japanresuscitationcouncil.org 本日の救急の勉強会では、COVID-19 におけるCPAへの対応について 状況が不明なCPAはCOVID-19対応とする 可能ならN95で挿管を 人工呼吸は閉鎖式で ルーカス装着する 心臓マッサージは感染のリスクであり、ルーカスを優先 …

【セミナー案内】JAPEPスタートアップレクチャーのご案内

今回、日本プライマリ・ケア連合学会として、誤嚥性肺炎の多職種連携スキルアッププログラム Japan Aspiration pneumonia inter Professional team Educational Program (JAPEP)を始動させました。標準化された多職種での誤嚥性肺炎への介入方法に関する教育…

三銃士勉強会  広島グリーンサミット Zoom

https://www.facebook.com/dartagnanproject 〇鎌田先生講義 今後、人口動態はアフリカやアジアの大都市を中心になる 人口も都市部が中心に しかしそれでも地域に生きる人はいるため、その人たちをどのように支えるか また大都市で起こりうるパンデミックや…

ICUに入室するCOVID-19における死亡を予測する要因

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/10.1001/jamainternmed.2020.3596 P ICUに入室重症のCOVID-19 E/C 年齢、併存疾患、入院施設の特徴、治療 O 28日の死亡率 多施設前向きコホート研究 multilevel conditional logistic re…

ジャーナルクラブ 維持療法としてのRTX

P 多発血管炎性肉芽腫症,顕微鏡的多発血管炎,腎限局型 ANCA 関連血管炎のいずれかの新規診断症例または再燃症例で,シクロホスファミド+ステロイドで完全寛解が得られた患者 I RTXで維持療法 500 mg を 0 日,14 日,6 ヵ月,12 ヵ月,18 ヵ月の時点で投…

PPIによるICU患者のストレス潰瘍予防

P 急性疾患のため ICU に入室(すなわち予定外に入室)した消化管出血リスクのある成人患者 リスク:ショック、抗凝固薬の使用、腎代替療法、人工呼吸器、肝疾患、凝固異常 I 1 日 40 mg のパントプラゾール(pantoprazole)(プロトンポンプ阻害薬)を静注…

ビタミンB1欠乏  救急症例振り返り

本日は救急症例振り返りカンファでした。 最近、ビタミンB1欠乏で救急に来た症例が多かったため振り返りました。 なお、みんな高齢の男性でした。 アルコール多飲+眼振+歩行障害/転倒+乳酸値上昇⇒ビタミンB1欠乏 低栄養+偏食+意識障害+乳酸値上昇⇒ビタミンB1…

プロフェッショナリズムについて

本日はプロフェッショナリズムのレクチャーでした! 〇プロフェッショナリズムが重要な状況 ・陰性感情があっても診察をしないといけない ・休みの日に呼び出されたときに、病棟に任せるべきか プロフェッショナリズムの定義 プロフェッショナル:専門職集団…

救急勉強会 アナフィラキシーについて

アナフィラキシーの診断基準 Up to Date 1 皮膚、粘膜症状を伴う急性発症の症状で以下の1つ以上がある A 呼吸困難(例、呼吸困難、喘鳴-気管支痙攣、線条体、低酸素症) B BP *の低下または関連する末端器官機能障害の症状(例: 、低張、虚脱、失神、失禁)…

総合診療の行方と、感染症内科の過去の関係性

最近の総合診療の流れを診ていると、感染症内科の過去を思い出す。 僕も、一時期感染症内科を考えた時期もあったので、余計にそう思うのかもしれない。 旧来、日本では感染症診療は軽視されてきた。 誰でもできるとか、適当に抗菌薬をローテーションすればよ…

総合診療の行方と、感染症内科の過去の関係性

最近の総合診療の流れを診ていると、感染症内科の過去を思い出す。 僕も、一時期感染症内科を考えた時期もあったので、余計にそう思うのかもしれない。 旧来、日本では感染症診療は軽視されてきた。 誰でもできるとか、適当に抗菌薬をローテーションすればよ…

市立奈良病院総合診療科のホームページが完成しました!

市立奈良病院の総合診療科のホームページが完成しました! 私たちのモットーは「オーガニック系総診」です! オーガニックは2つの意味を念頭に置いています。 ①多様性 多様性に富んだ多種多様な診療(経験できます。 ある日は総合内科病棟でコモンな誤嚥性肺…

浸潤性子宮頸癌に対するHPVワクチンの効果

スウェーデン全国規模の登録で2006~17 年に経時的に登録された記録を用いたコホート研究 P 10~30 歳の女児・女性 E ワクチンを接種した郡 C 接種しなかった郡 O 浸潤性子宮頸癌 合計1,672,983 人の調査 追跡調査時の年齢,年,居住地,親の特性(学歴,世…

救急×緩和ケア

今度、勉強会で使用するため読んでみました 素晴らしい本ですね。 実際、総合診療医らしいER診療や急性期診療をやっているなと、自覚するときってほぼこの本に書いている内容なんですよね。 特に、急性期での看取りをどのようにするか。症状緩和をどうするか…

総合診療流のメンタルヘルスのアプローチ

内科で診る不定愁訴 | 國松淳和, 加藤 温 |本 | 通販 | Amazon https://www.amc1.jp/departments/diagnosis/naika/jhn/cq_191107.pdf コロナのせいにしてみよう。シャムズの話 | 國松 淳和 |本 | 通販 | Amazon