2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ランドマークスタディとして1996年のカルベジロールの大規模RCTで慢性心不全への効果が証明された。 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM199605233342101 P EF<0.35の慢性心不全 ACE-Iと利尿剤が導入されている 除外項目 3か月以内のmajorな心血管イ…
ネタバレ注意 65歳男性。 徐々に呼吸苦と下腿浮腫出現。失神して来院。 JVD++ C-V wave あり。 ejection murmur+pan systoric murmur ここまでは心不全の病歴。特にTRが疑われ、右心不全が疑われる。 ただ、おかしいのは顎下リンパ節が腫れていて、さらに縦…
今日は臨床推論カンファレンスでした!!若い女性の右上腹部痛で腹膜刺激徴候ありPID⇒肝周囲炎を疑い、病歴を確認しました。ただ、あまりPIDのリスクは少なく、直腸診も問題なし。CTでは上行結腸に壁肥厚と周囲に腹水あり。サバを食べており、アニサキス大腸…
・抗菌薬の選択は、患者背景、原因臓器、原因微生物の3つの軸で考える。 ・どんな患者の,どこの臓器に,どのような原因微生物があるのかを抗菌薬を使用する場合は常に意識するべきである. 患者背景(全身状態、基礎疾患、耐性菌) ・全身状態が不良で基礎疾…
Patient 18歳以上の急性腎不全でKDIGOステージ3以上でICUに入院した人。 急性尿細管壊死の患者。人工呼吸器、カテコラミンサポート 除外 I earlyでは割り付けてすぐに透析 C delayedではL/Dの異常が出現 or 無尿が72時間以上継続する を満たせば透析 O プラ…
本日は臨床推論カンファでした!生来健康な中年男性の突然発症の心窩部痛と嘔吐で来院。鑑別として膵炎、腸炎などが挙がりましたが、食事歴がポイントでした!刺身を毎日食べていることが判明。手術歴がないものの、レントゲンではair fluidが!CTでは腹水少…
32歳男性。 刑務所で嘔吐⇒意識障害。 嘔吐してからアセトアミノフェン内服 アルコール多飲歴、肝硬変、肝性脳症の既往もある。 肝性脳症で受診時は、HCV抗体陰性、HBs抗体陽性、HBs抗原陰性 ミオクローヌスあり。腹水も少し。 L/DではAST優位の肝障害著明で…
熱中症の新たな重症度分類 ・近年では熱中症を重症度別に3つに分けることが提案され、それぞれ対応法が異なる。 新分類 症状 重症度 従来の分類 Ⅰ° めまい、失神、こむら返り、筋肉痛 軽症 熱失神、熱痙攣 Ⅱ° 頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力低下 中等症 熱疲労 …
P Patients were eligible for inclusion if they had hada myocardial infarction, had undergone placementof an ICD, and had had an episode of ventriculartachycardia during treatment with amiodarone oranother class I or class III AAD within th…
P 健常な閉経後女性 心血管疾患はなく、6か月以内の月経はなく、閉経は外科的な理由によらない。 I 17β-エストラジオール(1 mg/日)経口投与する群(子宮を有する女性にはプロゲステロン [45 mg] 経腟ゲルも連日投与 する C プラセボ経口投与群(子宮を有す…
原因不明のpolyneuropathy疑い・キノロンやスタチンは末梢神経障害をきたしうる。・感覚優位の末梢神経障害では中毒も考える。・パラネオプラスティックな末梢神経障害はCTで検出されないような小さな悪性腫瘍でもおこしうる・末梢神経障害をきたした後に悪…
・Ⅱ、Ⅲ、aVFでST上昇していれば下壁梗塞を示唆するが、特にⅢ誘導で上昇しているなら右室梗塞が示唆される。 ⇒ニトロ禁忌、大量輸液 ・全般的にST上昇しているなら心膜炎示唆するが、V1とaVRのみ、PR上昇しST低下し、鏡面形成なければ心膜炎を強く示唆。 ・心…
Calcium Pyrophosphate Deposition Disease REVIEW ARTICLE Calcium Pyrophosphate Deposition Disease Ann K. Rosenthal, M.D., and Lawrence M. Ryan, M.D. N Engl J Med 2016; 374:2575-2584June 30, 2016DOI: 10.1056/NEJMra1511117 はじめに ・偽痛風≒C…
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1752246 ①PICO P:ローマのLa Sapienza大学病院のICUに、2010年11月から2012年7月までに入院した、ICU入室後24時間以上経ってもカテコラミンを必要とする敗血症性ショックで、脈拍が95/min以上の患者 18…
昨日のレクチャーカンファレンスの内容です。 レジデントのN先生がまとめてくれました!! http://www.evernote.com/l/ATNQIkhBbudKMbGzUb7jb81L8mdRGR-vO1o/
はじめに ・非細菌性血栓性心内膜炎(nonbacterial thrombotic endocarditis:NBTE)は 1888 年に Ziegler によって提唱 された疾患概念。 ・心臓弁膜に可動性をもつ無菌性疣贅を形成することが特徴 ・大動脈弁の心室側 もしくは僧帽弁の心房側に認められる…
Ankylosing Spondylitis and Axial Spondyloarthritis n engl j med 374;26 新しい分類は興味深いですね。 従来の脊椎関節炎の分類は、強直性脊椎炎、乾癬性脊椎炎、反応性関節炎、IBD関連といった分類でしたが今は体軸性か末梢性かで大別されるようです。 …