急性腎不全に対する透析導入について。
Patient
18歳以上の急性腎不全でKDIGOステージ3以上でICUに入院した人。
急性尿細管壊死の患者。人工呼吸器、カテコラミンサポート
除外
I
earlyでは割り付けてすぐに透析
C
delayedではL/Dの異常が出現 or 無尿が72時間以上継続する を満たせば透析
O
プライマリーアウトカムは60日地点の死亡
内的妥当性あり
Blindは出来ない
コンピューターを使ったランダムな割り付け
施設ごとに割り付け
割り付けた結果は両郡で変わりなし
CKDは少しdelayedで多い?
合計620人必要。概ね人数は足りている。
ただし、死亡率は15%で計算
ITT解析でフォローは問題なし。
ランダム化した人は全て解析。
結果
両群でプライマリーアウトカムに変わりなし
delayed strategyでは、透析をしていない期間が長く、カテーテル関連の感染症は少ない傾向。
尿が出るまでの時間もdelayedのほうが早め
〇考察
JAMA. 2016 May 24-31;315(20):2190-9. doi: 10.1001/jama.2016.5828.
で早期に透析をしたら死亡率を改善するというRCTがあるが、jamaのRCTは多施設研究で人数も少ない。
今回のRCTのほうが、多施設研究で人数も多く妥当性は高いか。
ただ、人数はそれでも足りてはおらず人数が多くなれば有意差が出る可能性はある。
とはいうものの、妥当性は高い試験で、delayed郡でカテーテル感染も少なで、尿が出るまでの期間も早め。
死亡率も変わりなく、Stage3の急性腎不全でも、除外基準を満たさないものならば、粘ってみても良いかもしれない。