フレーム法について、改めて書いてみます。
上記の通りフレームワークはビジネスで多用されている考え方ですが、それを診断学に生かしたのがフレーム法になります。
OPQRSTも広義には主訴の分析のためのフレームワークですが、私はその中でも以下のTOSSが最もエッセンスとなるフレームワークだと考えています。
狭義のフレーム法は、主訴別にあらかじめフレームを作っておいて、それに基づき臨床推論する方法になります。
VINDICATEも広義にはフレームワークですが、あまりにも網羅的過ぎて実践では使いにくい印象があります(診断困難症例には有効)。
よって主訴別に適切でかつ実戦で使える簡便なフレームワークを作る必要があります。
以下それぞれ主訴別のフレームワークになります。
これらのフレームワークに基づいて鑑別疾患を上げることで、より早くより正確に考えることが可能になります。
特に、学生や研修医は、まずはフレームワークを覚えるほうが、疾患を丸覚えするよりも効率的に鑑別疾患を挙げる訓練が可能になります。
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