コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東京北医療センターで臨床推論カンファレンスを行いました!

おなじ、JADECOM【地域医療振興協会】の系列病院である東京北医療センターに臨床推論カンファレンスに伺いました。 実はひそかに管理人は3回目の訪問ですが、丘の上にある綺麗な病院で雰囲気が気持ち良いです。 総合診療科の岡田先生を中心に若手がまとまっ…

古都はじめ奈良 2019 開催!!

7月20日の13時から市立奈良病院で勉強会を開催します! 初期研修医の先生が優先ですが、学生さんや後期研修医、あるいは指導医の先生でもどなたでも参加していただけます。 あの御高名な長尾先生の胸部X線の話を今回は、特に救急にフォーカスして講演をして…

岡村先生 緩和ケア×救急 レクチャー@奈良

・緩和ケアは特別なものではない ・誤嚥性肺炎を繰り返している高齢者 ・家族は食べさせたいけど、IVHか胃瘻のどちらかを選択することしかない? ・モヤモヤすることが重要。 ・モヤモヤするスキルが緩和ケアに繋がる。 ・高齢者が過ごしたい場所で、過ご…

2019年 日本プライマリ・ケア連合学会 振り返り 

日本プライマリ・ケア連合学会が終了しました。 私の予定は以下の通りでした。 5月17日 10時半 誤嚥性肺炎ABCDEアプローチ ショートバージョン 12時 某会社 編集会議 15時半 リハビリWS 嚥下障害 飲み会 5月18日 8時45分 病院総合医合同シンポジウム …

日本プライマリ・ケア連合学会の専門医部会若手医師部門病院総合医チームの立ち上げについて@2019年学術大会

日本プライマリ・ケア連合学会で発表を行いました。 私は、2015年から活動していた、日本プライマリ・ケア連合学会の専門医部会若手医師部門病院総合医チームの立ち上げについて発表しました。 今、振り返っても日本プライマリ・ケア連合学会内で若手病院総…

心因性非てんかん性発作 について

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5438261/ Nonepileptic Seizures: An Updated Review を読みました。 Psychogenic Nonepileptic Seizures (PNES) 80%が女性で、平均の発症年齢は31歳 46%が失業しており、57%が鬱や不安を合併。 不定愁訴も…

心肺停止と心室細動

前回の当直中に難治性VF+心肺停止で来院、結局STEMIという症例を経験しました。 アミオダロンとアドレナリンの順番がすぐに出てこなくて焦ったので復習を。 結果的には、ベストに近い診療だったので良かったのですが。。 Up to DateからACLSアル…

心因性発熱

CRP陰性の発熱で鑑別に挙げるべき。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27227051 若年者に多く、ストレスが原因で発熱する。 感染症のようにプロスタグランジンなどを介さない機序で発熱をきたす。 40度を超える高熱もきたしうる CRPが挙がらない発…

悪性腫瘍関連のamyopathic dermatomyositis ケースレポート 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5266572/ 3ヵ月の経過で50歳の女性がかゆみのない皮疹、脱力感、筋肉痛を呈した。 皮疹は顔から始まった そして彼女の背中に広がったが、粘膜疹は認めなかった。 両側の上肢と下肢の筋力が低下した。 近医筋…

CRP陰性の発熱

本日の京都GIMで話題になりました。 発熱が長引いてるのにCRPが陰性の発熱では、以下を考えます。 SLE シェーグレン 猫ひっかき病 血管免疫芽球性 T 細胞リンパ腫 高温暴露/高体温(セットポイントの異常) 無汗症 ウイルス感染 薬剤熱 詐病 うつ病 心因…

臨床推論カンファレンス 意識障害のフレーム 2019年5月10日

今日は、意識障害について臨床推論カンファレンスをしました。 70代の成人。 昨日まではいつも通りで、本日からの意識変容。 バイタルは安定 SBP140前後 ただし傾眠傾向で、呼吸様式も無呼吸を発作性に認める。 瞳孔は対光反射やや鈍い? 神経学的巣症状…

あなたも名医! 意識障害 (jmed61)

筆者から献本いただきました。 以下筆者の対談動画 https://www.youtube.com/watch?v=yFqG4WgPArs&feature=youtu.be 本書の目次 救急外来で遭遇頻度の高い「意識障害・失神」。原因が多岐にわたり、診断に困るケースも多いこのテーマについて、現場の第一線…

精巣捻転のレビュー

精巣捻転を経験したのでレビュー読みました。 https://www.aafp.org/afp/2013/1215/p835.htmlTesticular Torsion: Diagnosis, Evaluation, and Management まず推奨から ⇒カラードプラーは有用な診断方法だがそれでコンサルトを遅らせない⇒身体所見で疑わし…