筆者から献本いただきました。
以下筆者の対談動画
https://www.youtube.com/watch?v=yFqG4WgPArs&feature=youtu.be
本書の目次
- 救急外来で遭遇頻度の高い「意識障害・失神」。原因が多岐にわたり、診断に困るケースも多いこのテーマについて、現場の第一線で活躍する坂本 壮先生と安藤裕貴先生がわかりやすく解説します。
- 数ある原因疾患の中でも、「致死的疾患を見逃さない」ことに重点を置き、検査とその解釈、鑑別診断、疾患別対応についてまとめました。
- 本文中では「A総合病院」「Bクリニック」と設定し、それぞれ異なる環境で行うべき対応を紹介。筆者独自の視点で書かれたコラムも豊富に掲載しています。
- 本誌の冒頭では、ここだけでしか読めないお二人による対談も収録! 読み通すことで「意識障害・失神」に対応する力が身につく1冊です。
対談「意識障害」(坂本 壮×安藤裕貴)
第1章 本誌の使い方
第2章 意識障害
第3章 意識消失
A病院とBクリニックで対応を分けているのが非常に斬新でした。
病院はハード面が揃っている反面、検査に頼りがちでさらにハード面の能力を自分の能力と過信してしまうリスクがあります。
筆者らは、病歴、身体診察、バイタルサインの重要性を改めて強調し、病院であってもクリニックであってもHPV(History, Physical,Vital)の重要性を強調しています。
意識障害の各論の項目は以下の通りです。
1 意識障害のアプローチ
2 意識障害×低血糖
3 意識障害×脳梗塞
4 意識障害×クモ膜下出血
5 意識障害×感染症
6 意識障害×薬剤
7 意識障害×肝性脳症
8 意識障害×精神疾患
9 意識障害×痙攣
10 意識障害×電解質・内分泌異常
特に意識障害のアプローチにおける、10の鉄則は必見です。
HPVの徹底を念頭に、安易な検査に飛びつかず、基本的な血糖や血液ガスなどを重視するという基本の徹底がなされています。
個人的には精神疾患の章は知識の復習になり、非常に勉強になりました。
高マグネシウム血症にカルチコールを使用するという知識も曖昧だったので知識の整理になりました。
ひとまず、ERに携わる研修医の先生は必須ではないでしょうか。。
電子版があることもポイントが高いです。
皆様、是非!!
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