コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

臓器障害のないANCA関連血管炎におけるMTXと経口シクロホスファミドの比較

Randomized Trial of Cyclophosphamide Versus Methotrexatefor Induction of Remission in Early SystemicAntineutrophil Cytoplasmic Antibody–Associated Vasculitis https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16052573/ P inclusion 新規の診断されたMPA or GPA …

病院家庭医: 新たなSpeciality

今更ですが、紹介します。 佐藤先生、宇井先生、松本先生と一緒に作った本です。 プライマリケア・総合診療に携わるすべての先生にお勧めします。 総合内科や病院総合医として働いている先生。 総合って何と迷ったら? その答えは、この本に載っています。 …

総合診療流 緩和ケアのミカタ 2020

緩和ケアを勉強するなら下記の本がお勧めです!

内科救急のミカタ

関西若手医師フェデレーションの企画で 初期研修医の先生向けにレクチャーしました。 基本的な項目のみですが、良ければ是非。

COVID-19で日本は米国より死者が少ない状況なのに、現場では何が問題になっているか?

最近ブログが更新できていません。。 COVID-19がそれほど多いわけではないのですが、その対応や対策を考えたりしているとやや疲れてしまいます。 最近、FBで非医療従事者の方から表題の質問がありました。 感染症が専門でもなく、感染症に特別に詳しいわけで…

中国CDCが報告したCOVIT-19の特徴と経過

30-79歳が最多 80%が軽症~中等症 15%が重症 5%が致死的(≒ICUセッティング 人工呼吸器、ショック、多臓器不全) 死亡率は2.3% 80歳以上は15%が死亡 致死的(≒ICUセッティング 人工呼吸器、ショック、多臓器不全)な病態では約50%が死亡する 死亡率…

重症のANCA関連血管炎に対する 血漿交換+ステロイドの効果について

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1803537 P 重度の ANCA 関連血管炎(腎不全 orびまん性肺出血)の患者 抗GBM抗体の患者は除外。 他既に治療が開始された患者など I/C 血漿交換を受ける郡と受けない郡 (血漿交換は) 経口グルココルチコイド…

誤嚥性肺炎レビュー

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMra1714562 誤嚥性肺炎は市中肺炎と院内肺炎の延長線上にある疾患であり、市中肺炎の15%を占めるが、誤嚥性肺炎における特徴的な診断基準は存在しない。 健康な成人であっても睡眠時には微小誤嚥をしているし、市…

ホスピタリストによる救急外来の入院待ち患者への介入が入院期間を減少させる

https://www.journalofhospitalmedicine.com/jhospmed/article/212338/hospital-medicine/impact-length-stay-hospital-medicine-emergency-department 目的:ERから入院する患者を早期にホスピタリストチームが介入することとER滞在時間との関係を調べ…

日本における大腿骨頸部骨折の変遷

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26733376/ 〇はじめに この研究の目的は1987年から2012年までの25年の間の頸部骨折の発生率の傾向、および日本の地域差を特定することである 〇方法 病院への優勝調査に基づく全国調査によりデータを収集した 股関節骨折発…

アビガンのCOVIT-19への効果

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2095809920300631 P 16-75歳のCOVIT-19 *重症例は除外 RR>30 SpO2<93% ICUに入るような臓器障害、エンドステージの腎障害や肝障害、妊婦 アレルギー I アビガン(FPV) +吸入のIFN-α1b 1日目は1回1600…

COVIT-19による中等症以上の肺炎へのカレトラ配合錠の効果

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2001282 P COVIT-19による中等症以上の肺炎 肝障害、妊婦、HIV患者などは除外 I カレトラ配合錠+対処療法 C 対処療法のみ O 症状改善までの期間 secondoryとして死亡率、入院期間など single centerのopen l…

COVIT-19で入院した患者の特徴について

Zhongnan Hospital of Wuhan Universityに入院した患者を解析したケースシリーズ ICU入室例と非入室例を比較した。 電子カルテから、疫学、臨床症状、検査データ、画像検査などを解析。 咽頭ぬぐい液でreal time PCRを施行し診断。 連続変数で正規分布ならt…

日本病院総合診療学会に参加など

この週末は日本病院総合診療学会に参加してきました! 旧知の方と親交を深めることが出来ました。 私は、『病院家庭医』についての発表を行いました。 内容を一部、公開します。 座長の先生からも、励ましの言葉を頂きました。 これを何とか形にしていきたい…

日本の病院総合診療のパラダイムシフト

皮膚筋炎、多発筋炎の抗体について

http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/2017_04/003.pdf 皮膚筋炎、多発筋炎の抗体について勉強 旧来はJo-1抗体のみであったが、Jo-1抗体を含むARSが保険適応になりました。 MDA5は重篤な間質性肺炎を起こすことで有名ですが、Mi-2,TIF1も保険…

SLEによる蛋白漏出性胃腸症について

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4260872/pdf/pone.0114684.pdf 目的:タンパク質漏出性胃腸症は(PLE)は、SLEの合併症だがしばしば誤診される。この調査では、 臨床的特徴、検査の特徴、診断的テスト、危険因子、治療、予後。について解説し…

急性期内科病棟×CGA

戸原先生 摂食・嚥下障害への対応

戸原先生の誤嚥性肺炎の御講演を拝聴しました。 戸原先生の総説があったので、まとめてみました。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajps/5/3/5_265/_article/-char/ja/ 戸原先生の御指摘として、一側性の脳血管障害で嚥下障害を発症することは稀とのこ…

冬期セミナー2020 若手病院総合医チーム 糖尿病のpros cons

プライマリケア連合学会、専門医部会若手医師部門、若手病院総合医チームの企画です。 SLGT2/GLP1を使うべきかについてpros とconsに分かれて若手病院総合医が発表しました。 長野先生がディベートをされていたので、その要素を取り入れているのだと感じま…

開口訓練の有用性について

目的:この研究の目的は、嚥下機能の改善において、舌骨上筋を標的とする開口運動の有効性を調べることである 被験者と方法:摂食中の咳や窒息などの嚥下障害に関連した症状のある21人の被験者(平均年齢74.0±5.7歳)が開口運動を行った。含まれた被験者はい…

MNA-SFによる低栄養という評価は予後不良因子

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.14442/jgfm.17.1_90 P 総合診療科の急性期病棟に入院した患者 *短期間の検査入院は除く E MNA-SFで低栄養(0-7ポイント)、MNA-SFで低栄養の危険アリ(8-11ポイント ) C MNA-SFで栄養状態良好と判断(12-14ポイント…

喀血に対するトランサミン吸入について

https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(18)32572-8/fulltext 喀血の方が来たときに気になって呼んでみました P 18歳以上の喀血で入院した患者 重篤な喀血や凝固障害、腎不全、肝不全は除外 I トランサミン500㎎を1日3回 吸入 C 生食吸入 O 喀血の…

平島先生 頸静脈レクチャー 2020年1月

今日は平島先生に、研修医向けの身体診察レクチャーをしていただきました! 最近フィジカルクラブのyou tubeも始められています! https://www.youtube.com/channel/UCxUB2RFS-c84svu50Aw6WLA お題は、頸静脈! 平島先生のレクチャーは久しぶりでしたが、凄…

症例カンファレンス 90台歳女性 後頚部痛

90台女性の2週間の経過の後頚部痛 CRP6と高くNSAIDS効かないので紹介。 両肩に痛みがあり、バンザイも出来ない。 両大腿部に把握痛あり。 診断は? PMR? NSAIDSが全く効果ないので、CPPDや石灰沈着性頚長筋腱炎にしては合わない。 化膿性脊椎炎も鑑別に挙…

亜急性甲状腺炎 診断と治療

亜急性甲状腺炎について簡単にまとめてみました。 亜急性甲状腺炎の日本の診断基準は以下。 a) 臨床所見 有痛性甲状腺腫 b) 検査所見 1. CRPまたは赤沈高値 2.遊離T4高値、TSH低値(0.1μU/ml以下) 3.甲状腺超音波検査で疼痛部に一致した低エコー域 1) …

森川の過去の業績

以下、過去の業績です。 ●単著 2018年 総合内科 ただいま診断中! フレーム法で、もうコワくない 徳田安春 監修 / 森川 暢 著 www.chugaiigaku.jp ●編集 2016年 編集幹事 南山堂|月刊誌「治療」|2016年10月 Vol.98 No.10 病院×家庭医療 2017年 レジデント…

2019年の振り返りと2020年の抱負

明けましておめでとうございます。 本年も、よろしくお願いします。 【2020年新年の抱負】 2019年の振り返りと被りますが、少し書かせていただきます。 ①マネージメントについて 2019年は東京城東病院総合診療科の引継ぎという一大行事がありました。3月まで…

病院家庭医について思う

先日、ケア移行のWSに参加しました。 筒井先生から地域包括ケアシステムの講義を受け、大変感銘を受けました。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784805859414 最新の地域包括ケアシステム理論が、家庭医療の理論そのものであることに驚きました。 また佐藤…

ジャーナルクラブ COPD急性増悪のステロイド投与期間は5日で良い?

http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1688035 今更ながらみんなで読みました。 P COPD急性増悪患者 *ただし画像的に診断された肺炎は除外されている I プレドニン40mg 全身投与5日 C プレドニン40mg 全身投与14日 O COPD急性増悪の再発率 …