JAPEP ハイブリッドセミナー 2022
JAPEP ハイブリッドセミナー 2022
*JAPEPは「2019年度GSK医学教育助成」による事業 本事業は医学関係学会/医会が独立して企画・運営する医学教育事業を助成する事業 日本プライマリ・ケア連合学会としてGSKに応募したプロジェクトで正副理事長会議の承認は済です 本プロジェクトに関わる案件はGSKの利益相反を開示する必要があります
JAPEPハイブリッドセミナーが無事に終了しました。
2021年にパイロット的にJAPEPのセミナーを行いましたが、今回は、はじめてスタッフ以外の病院にも公開した本格的なセミナーとなりました。
ハイブリッドセミナーとはどういうことかというと現地参加とZoomのハイブリッドのセミナーということです。
つまり、参加者は病院ごとに多職種で参加します。さらに自分の病院に集合します。さらにその病院と主催者をZoomでつなぎ、グループワークとカンファレンスを進めるという最新の教育技法を取り入れたカンファレンスです。
また参加者は事前にMoodleなどを用いて事前学習を行うという意味で講義の反転授業の方式となっています。
JAPEPのミッションは以下のとおりです。
多職種向けの教育プログラムを作り上げ、日本の誤嚥性肺炎診療の底上げを目指す
JAPEPのビジョンは以下のとおりです。
JAPEPセミナーの継続した安定運営
JAPEPホームページとe-learningシステムの構築
JAPEPインストラクター制度の構築
JAPEP studyで日本から世界にエビデンスを発信
これを目指すためにコンピテンシーを設定しています。
これを実践するために森川おじいさんが、誤嚥性肺炎になったという架空の症例に対して多職種チームとしてどのようにアプローチするかという設定でセミナーを行いました。
*ちなみにこれは私 森川暢をアプリで老化させました。。
例えば診断と治療ならシナリオとCT画像をみて誤嚥性肺炎に矛盾しないか? 矛盾しないなら抗菌薬はどうするかということをチームでグループワークしてもらいました。
グループワークには運営メンバーが遠隔でサポートに入り、グループワークのプロダクトを皆で共有し、さらに他の病院からも意見をいただきました。
同様に、他の薬剤、栄養、歯科栄養、リハビリ、嚥下などのコンピテンシーごとにグループワークをしてもらいました。
結構、新しい教育手法で楽しかったです。
さらに、倫理の項目では実際に臨床倫理の4分割表を用いたカンファレンスを行ってもらいました。
こちらも4分割表をGoogle スライドで作成し、議論しながらその場で、4分割表をグループで完成していただきました。
私もファシリテーターとしてとある市中病院の多職種チームのファシリテーターをZoomでその病院を繋いで行いました。
グループディスカッションはもちろん有意義なのですが、もっとも印象に残ったのは、各セッションごとにチームの中でスペシャリストが役割を発揮し有効な連携をしていたということです。
例えば、薬剤調整のセッションでは薬剤師がイニシアティブをとり、薬剤調整のワークショップを行いました。
同様に、栄養管理のセッションでは管理栄養士が、口腔ケアのセッションでは歯科衛生士が、多職種連携や倫理のセッションではMSWが活躍していました。また看護師はどのセッションでもオールラウンドに活躍し、医師も医師にしかできない予後予測や治療などで活躍していました。
このハイブリッドセミナーに多職種チームで参加すること自体が、多職種連携の起爆剤となりそうな予感があり、非常に楽しかったです。
今後は、このハイブリッドセミナーを定期的に開催することで日本の急性期病院の誤嚥性肺炎診療の底上げに貢献したいと考えています!
興味があるかたは、是非御連絡ください!
ちなみこちらがホームページです。