しくじり症例から学ぶ!Difficult Patient対応技法【電子版付】|書籍・jmedmook|日本医事新報社
鋪野紀好先生からのご依頼で執筆させていただきました!
Difficult Patientというと患者さんの問題のように思いますが、実は複合的な問題であることが重要です。
①医師
②患者
③周囲の状況
という三角形を意識することが重要です。
患者中心の医療の方法〈総論〉─「疾患の治療」だけでなく「病む人へのケア」を[プライマリ・ケアの理論と実践(2)]|Web医事新報|日本医事新報社
Difficult patientを考えるには、患者中心の医療の技法が重要になります。
かきかえ(解釈、期待、感情、影響)を意識して、患者さんの病い体験を探ることが結局遠回りのようで近道になります。
疾患≒医師
病い≒患者
コンテキスト≒周囲の状況
と読み替えてもよく、Difficult patientの扱い方は患者中心の医療の技法が基本に来ると考えます。
またこの際にメタ認知が極めて重要であり、医師が自分自身が疲れていたり苛立っていることに自覚することが重要です。
疲れている、多併存疾患の扱いになれていないという要因があるなどの理由で医師が原因でDifficult Patientになることはしばしば経験されます。
まずは、心を落ち着けるハウスキーピングという技法が重要になります。
例えば、外来の合間に少しコーヒーを飲む 写真を見るという手法になります。
また主訴がいくつかあるとしても、まずは患者さんの最も重要な受診理由(上記の、かきかえ)を意識し、特に何を期待して外来を受診したかを探ると、スムーズに診療が可能になります。
また高齢者、多併存疾患のマネージメントになれることも重要であり、ひとりで抱え込まずに多職種や他の医師を巻き込んでマネージメントすることも重要になります。
多併存疾患を勉強するなら以下の連載
後期研修医の先生にとっては特に勉強になる本だと思います(当院の後期研修医も興味しんしんでした)