コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

【セミナー案内】JAPEPスタートアップレクチャーのご案内

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今回、日本プライマリ・ケア連合学会として、誤嚥性肺炎の多職種連携スキルアッププログラム Japan Aspiration pneumonia inter Professional team Educational Program (JAPEP)を始動させました。標準化された多職種での誤嚥性肺炎への介入方法に関する教育プログラムの開発および実施を目的としています。JAPEPは以下の7つのコアコンピテンシーから構成されています。今回は、JAPEPプロジェクトのスタートアップとして、コアメンバーによるウェブレクチャーを開催します。JPCA所属の皆様なら誤嚥性肺炎は包括的にアセスメントし介入することで予後が改善するという実感を持っていると思います。しかし、まだまだエビデンスや統一された教育プログラムは乏しいのが現状になります。JAPEPプロジェクトは、緩和ケアのPEACEプロジェクトの誤嚥性肺炎版を目指し、誤嚥性肺炎診療の決定版たる教育プログラムの構築を目指します。この記念すべきスタートアップレクチャーに是非、参加してみませんか??一緒にJAPEPプロジェクトを作りあげてくださるかたを募集します。誤嚥性肺炎の基礎を再度、学びたいという方も大歓迎です。なお、今回の参加者は今後のプロジェクトの運営の関係などで選別させていただく可能性があるため、御了承ください。
・日時 2020年 12月26日 14時~18時
・Zoom カンファレンス (後日参加アドレスを送付)
・申し込み
・問い合わせ先
aquariusmed@gmail.com  森川暢
レクチャー内容(コアコンピテンシー)
1 診断、治療  
・嚥下障害、誤嚥、肺炎の徴候、画像所見を総合して誤嚥性肺炎の診断をすることができる
誤嚥性肺炎を引き起こす原因・疾患を評価し介入できる(薬剤、認知症、変性疾患など)
2 嚥下評価 
・ベットサイドでの簡易的な嚥下評価を行うことができる
・専門的な嚥下評価(VE,VF,超音波)の適応について判断することができる
・嚥下の初期評価に基づき、食事形態の選定および早期の経口摂取開始ができる
・最適なポジショニングを判断することができる
・嚥下にまつわるセラピストの役割を学ぶ
ICFにもとづいた目標設定と早期のリハビリテーション介入が出来る
4 栄養評価、
・栄養状態、サルコペニアの評価ができる
・必要エネルギー量の推定、嚥下機能に応じた食形態にあわせた栄養指導ができる
・各種代替栄養方法のメリット、デメリットが説明できる
・経腸栄養の適応の判断と選択ができる
5 歯科的評価、介入 
・OHATなどの客観的なツールを用いた口腔内の評価ができる
・口腔ケアの指導、実践ができる
・必要に応じて歯科・歯科衛生士と連携が取れる
6 倫理的課題への対処 
・経口摂取が困難と判断した場合の代替栄養手段について本人・関係者と意思決定支援・SDMができる
・本人の意思決定が困難と判断した場合、関係者と代理意思決定支援・SDMができる
・積極的な治療と緩和ケアのバランスを取ることができる
7 多職種連携、統合的ケア  
・自らの専門性を多職種と協同しながら発揮することができる
・自施設のみならず、他施設の各専門職とも情報共有を行い、患者のケアを行うことができる