コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

坂本先生救急外来の原則Zoom @奈良

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本日は、あの坂本壮先生に研修医向けZoomレクチャーを市立奈良病院で、していただきました!
坂本先生、本当にありがとうございました。
以下、レクチャーの内容を共有します。
 
 
 
相談が大切‼️
心筋梗塞虫垂炎などが見逃す疾患。
見逃すとまずいのは、メジャーな疾患
虫垂炎は腹痛の上位の鑑別
鑑別にあげ、一般的な臨床像を挙げる
エラーを意識する
造影剤腎症は、除外診断だが本当に存在するのか
造影剤を使わないデメリットも気を付ける
検査前確率が、重要
相談しやすい雰囲気
取り繕わない
わからないことは、わからないと言う
 
 
病歴、身体診察、バイタルが重要
いきなり検査は不味い
検査の結果を予想する
検査の結果でアクションがどうなるか
エコーでわからない急性腹症は造影CT
絞扼性腸閉塞も診断エラーが多い
画像ではっきりしなくても痛みが激しい場合は絞扼性
痛み止めを2回使うなら外科腹を考える
 
クモ膜下出血をCTだけで安易に否定しない
雷鳴頭痛の鑑別として静脈洞血栓やRCVSを考える
検査が陰性でも安易に否定しない
検査前確率が重要
 
 
検査を予想してオーダーする
大動脈解離や肺塞栓なども非典型的
突然発症の痛みは大動脈解離を考える
救急外来では典型像は少ない
d-dimerは検査前確率が低い場合にのみ有用
造影CTはためらわない
頭部CTをとる前に部位を予想する
画像と意識のギャップがあれば、てんかん、を考える
低栄養の意識障害ではビタミンb1欠乏は見逃さない‼️
その眼でみることが重要
 
 
原因検索は重要 それと同時に症状緩和を
 
 
軽症肺炎だから入院適応なし?
CURB65はバイタルのみ。
患者背景や内服、介護者などをしっかり把握する。
圧迫骨折も動けなくて脱水になることも多い
患者背景に応じた方針決定が重要
 
 
確定診断はERでは難しい
きちんと患者や家族に説明する
家族にも説明する
必要なら電話する
こちらの説明を理解してるか患者さんに話してもらう
病状説明の紙を作る
挿管など、どこまでするか?
来たらすぐに話をする
小分けにして話すこと重要
いきなり、言わない
話すタイミングや時間を意識する
付き添いの家族も患者としてフォローする
 
 
後医は名医
前医を否定しない
時間経過を見方にする
自分の環境のありがたさを知る
診療所の先生は忙しい
診療所の先生が相談したら受けるようにする。
まずは目の前の症例を大切に‼️
 
 
と非常に盛りだくさんの内容でした。
明日からの診療に役立つこと間違いなしです。
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