コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

ジャーナルクラブ 維持療法としてのRTX

P 多発血管炎性肉芽腫症,顕微鏡的多発血管炎,腎限局型 ANCA 関連血管炎のいずれかの新規診断症例または再燃症例で,シクロホスファミド+ステロイドで完全寛解が得られた患者

I RTXで維持療法 500 mg を 0 日,14 日,6 ヵ月,12 ヵ月,18 ヵ月の時点で投与

C アザチオプリンで維持療法(2mg/kg/dayで開始)

O 28か月の地点の major relapse(臓器障害や致死的事象)

 

多施設のRCT ブランドはしていない

ランダム化はコンピューターベースで行う

サンプルサイズは80%の検出力で計算⇒足りている

 

 

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ITT解析 脱落郡もあまり多くない

 

 

 

ベースラインも両郡で同等

50歳前後と若年でウェゲナーが多く、日本で遭遇するANCAより再燃率高めで若めの方が多い印象

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●結果

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リツキサン郡でmajor relapseは明らかに少ない

副作用も両郡で著変なし

 

 

●感想

先日の血管炎勉強会で、最新のANCAの息吹を感じました。

つまり、寛解維持も全てRTXが主流になりつつある

アザチオプリンで維持のイメージがありましたが、値段を除けばRTXが効果もあり、副作用も少ないという点で主流になっていくのでしょうね。

2017年の日本のガイドラインではアザチオプリンとなっていますが、追い付いていない印象です。

Up to DateもRTXを推奨しています。

2014年の論文ですが、まだまだ日本ではRTX治療は浸透していませんね。。

日々、勉強ですね。。