Randomized Trial of Cyclophosphamide Versus Methotrexate
for Induction of Remission in Early Systemic
Antineutrophil Cytoplasmic Antibody–Associated Vasculitis
for Induction of Remission in Early Systemic
Antineutrophil Cytoplasmic Antibody–Associated Vasculitis
P
inclusion
or 腎臓以外の生検で好中球浸潤に加えて巨細胞・類上皮細胞肉芽腫・壊死性小血管炎がみられる)
exclusion
・臓器障害、生命を脅かすほどの病勢
・Cr>1.7mg/dL以上、あるいは赤血球円柱の出現・タンパク尿>1.0mg/day
・皮膚所見のみ
・他の自己免疫性疾患の存在
・悪性腫瘍
I
MTX経口を15mg/weekから始め12週間で20-25mg/weekまで増量
→10ヶ月継続し、12ヶ月までに漸減・中止
C
両者とも、PSLを1mg/kg/dayを使用、12週に15mg/day、6ヶ月で7.5mg/dayまで減量、12ヶ月で中止
O
Secondary 再発までの時間、副作用
●ランダム化されている
●ベースラインも同等
●研究対象となった介入以外は両方のグループで同じような治療がされていそう。
●ブラインドではない ただアウトカムは医師の主観に影響されにく
●ITT解析である
●サンプルサイズは足りている
●結果は?
〇Primary
MTX groupでは44/49 89.8%
広範な症状を示す(活動性が高い)患者や、肺病変のある患者では寛解にかかる時間が優位に長かった
〇Secondary
MTX groupでは32/46 69.5%
CYC groupでは 20/43 46.5%が再発
CYCの方が再発までの時間は長かった
● 副作用は? 上記
副作用は51/95 で発生
MTX groupでは肝機能障害が多く、CYC groupでは白血球減少が多かった
●臨床にこの結果はどのように応用できるか?
非劣性試験でありMTXは経口シクロホスファミドと同等とまでは言えない。
ただMTXを12か月で中止しているしPSLの減量スピードも速め。
実際に再発も12か月以降に多い。
また肺病変があればMTXは通常、使用を控えるような。
MTXにやや不利な条件になっている印象。
また経口シクロホスファミドと比較しているが標準治療のIVCYと比較してどうかも気になる。
ただMTXは日本の使用量より本試験では多め
現実的にはMTXは16㎎/weekを使用することになるか
ただ、 条件が揃えばMTXは使用可能な印象か
とはいえMTX使用する場合はPSLの漸減は急がずMTXの中止も焦らずというのが大切かもしれない。。