本日のPF勉強会で話題になりました。
自分の中で腹落ちしていなかったので、少し考察を。
上記の図は以下のスライドから
http://www.team-med.jp/wp-content/uploads/2017/01/305edbdf16c14d70400874c1ab998f35.pdf
慶応大学の春田先生のスライドです。
日本の多職種連携の第1人者で、研究も多数されています。
そしてキーとなるのが以下の概念図とフレームワーク
個人的にはPCCMとBPSモデルの応用版で考えればよいのかなと思います。
https://slidesplayer.net/slide/11566233/
①患者・利用者・家族・コミュニティ中心
中心に、患者、家族、利用者があるという概念はまさにPCCMです。
PCCMに関しては家族との対話や意思決定支援に有効であると感じることが臨床でも多いため、この概念は受け入れやすいです。
通常のPCCM同様のプロセスを、患者、家族に行うことになります。
②職種間コミュニケーション
職種間コミュニケーションは、多職種相手にPCCMを応用するということに他なりません。
職種が違えばコンテキストや、Illness modelも違うはずなので、お互い歩み寄り、摺り寄せることで共通基盤を作ることに他なりません。
周囲の4つのドメインは②の多職種向けPCCMの具体的な要素と考えます。
②職種間コミュニケーション
A職種役割を全うする ⇒PCCMのDiseaseに該当 医師であれば医師の役割としての診断や治療をしっかり行う
B他職種を理解する ⇒PCCMのIllnessに該当 他職種の、「かきかえ」を理解する
C自職種を省みる ⇒PCCMのコンテキストに該当 他者からみたコンテキストにおける自職種の役割を理解する 医師であれば他の職種からどのように見られているか またこのコンテキストは働く施設によっても異なるし、医師の立場や学年によっても異なってくる。必要に応じて他者の意見を取り入れることも必要。
D関係性に働きかける ⇒上記を踏まえて共通基盤を構築する また多職種同士の関係性や力学はBPSモデルや家族志向のケアのようなシステム論で理解し、レバレッジポイントを探る。
このように考えると個人的には分かりやすいですし、実臨床で使いやすく感じます。
もちろん、厳密に学術的に考えると違うのかもしれませんが。。