メポリズマブ の重症好酸球性喘息に対する効果
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1403290
P
12-82歳の喘息(臨床所見および呼吸機能から診断)
呼吸機能検査で特定の異常があり、吸入ステロイドなどの適切な治療をしているにも関わず、全身性ステロイドを使用するような喘息の急性増悪が数年内に2回以上あり、さらに血中の好酸球がスクリーニングで150以上orどこかで300以上という患者
I メポリズマブ75mg 静注 or メポリズマブ100mg 皮下注
どちらも4週間ごとに32週間投与
C プラセボ
O 臨床的に優位な急性増悪の頻度
●臨床デザイン
multicenter, randomized 、double-blind, double-dummy
ITT解析
各郡で180人いれば検出率90% →おおむね足りている
ベースラインは同等
●結果
⇒急性増悪はで明らかに減少(静注も皮下注射も)
●副作用
⇒頭痛と鼻咽頭炎はメポリズマブで少し多いが重度な副作用はメポリズマブで多いわけではない
●感想
好酸球を活性化させるIL-5に対する抗体。
ICS/LABAを十分使っているにも関わらず、喘息を繰り返しして、かつ末梢血好酸球が高値という限られた患者に関しては確かに考慮する価値があるかもしれない。
しかし。。 ヌーカラ皮下注100㎎が1V175,684円。。とても高価。使うべき患者は相当に選抜する必要があると思われる。