LDLのベースラインが高いほど心血管リスクは低下する傾向 JAMA
ベースラインのLDLが総死亡率、心血管死亡率に関連があるかを調べた試験
データベース(Cochrane、MEDLINE、EMBASE、TCTMD、ClinicalTrials.gov、major congress proceedings)でRCTを検索
スタチン、エゼチマブ、PCSK9阻害薬について検討
2人の研究者が独立して解析
⇒結果的に34のRCTが解析された
●結果
強化療法郡で全死亡は少ない傾向
全死亡率はLDLのベースラインが高いほど強化療法郡で低くなる傾向
ベースラインのLDLが100mg/dl以上の郡でのみ強化療法郡で全死亡が減少する傾向
特にLDL≧160㎎/dlで全死亡は低下する傾向 RR0.72(0.62-0.84)
心血管死亡率もLDLのベースラインが高いほど強化療法で低下する傾向
全死亡と同様に、ベースラインのLDLが100mg/dl以上の郡でのみ強化療法郡で心血管死亡が減少する傾向
特にLDL≧160㎎/dlで全死亡は低下する傾向 RR0.65
心筋梗塞はLDLのベースラインが高いほど強化療法で低下する傾向があるが、脳梗塞はその傾向は乏しい
●感想
確かにLDLのベースラインで、下げるかどうか、あるいはどれくらい下げるかを臨床でも決めているが、その根拠となりそうな文献。
きれいに相関関係が出ているのが興味深い