コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

入院中のPCAMは在院日数と関連する

以下の論文です。

Validity and reliability of the Patient Centred Assessment Method for patient complexity and relationship with hospital length of stay: a prospective cohort study | BMJ Open

具体的には東京の小規模病院の急性期病棟における前向きコホート試験です

この論文ではINTERMEDという従来から使われていた複雑性を評価するツールとの対比も行っています。

PCAMのほうが簡便でありより実践的という評価になっています。

PCAMはINTERMEDと相関があることが示されました。

 

図2

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また入院患者は比較的複雑性が高い患者が多いことも示されています(右にいくほど複雑性が高い)

図1

 

 さらにPCAMは年齢、性別、Mini Nutritional Assessment Short-Form、Charlson Comorbidity Index、血清ナトリウム濃度、総投薬数で調整しても長い入院期間を予測する独立した因子でした。