ジャーナルクラブで読みました。
以下、感想。
アウトカムがオリジナルのスケールを使用しているが、シンプルに死亡や人工呼吸管理などでも良かった印象?
あえて、そうしたのは有意差をつけやすくするため?
また他の治療薬を使用している人は除外しているようなので、デキサメタゾンは使用していない?
○追記 柴田先生からコメントいただきました。
一応、TableS3に併用療法の一覧がありまして、23%がCorticosteroidsを投与されています(デキサメタゾンかは分かりませんが)。
とのことですので。2割程度はステロイドが併用されているんですね。。
⇒デキサメタゾンと併用した群での効果が気になる。。
なお、副作用はあまり、なさそう。
サブ解析では、開始時に酸素使用いる症例で、NIPPVやネーザルハイフロー、人工呼吸管理などは使用していない症例で最も効果がありそうな印象。
というところでした。
ただ、かといって使わない理由も乏しいため、使える状況なら酸素を開始した時点で、デキサメタゾンと併用してレムデシビルを使うという、いつもの戦略は比較的、妥当ではないかとも思いました。
死亡率も酸素のみ使用している群では改善している傾向もありますし。。
ただ、腎不全、肝不全では使えないことに注意は必要です。
なお、以下の試験より重症例でなければ5日間の投与でもよいとされています。
以下、添付文章より
9.2 腎機能障害患者 添加物スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンナトリウムの尿細管への蓄積により、腎機能障害が悪化するおそれがある。非臨床試験でレムデシビルに腎尿細管への影響が認められている。腎機能障害を有する患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.1、11.1.1、15.2、16.6.2参照] 9.2.1 重度の腎機能障害(成人、乳児、幼児及び小児はeGFRが30mL/min/1.73m2未満、正期産新生児(7日〜28日)では血清クレアチニン1mg/dL以上)の患者 投与は推奨しない。治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与を考慮すること。[9.7、17.1.1参照] 9.3 肝機能障害患者 9.3.1 ALTが基準範囲上限の5倍以上の患者 投与しないことが望ましい。肝機能障害が悪化するおそれがある。肝機能障害を有する患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.2、11.1.2、16.6.3、17.1参照]