コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

CKDがある2型患者におけるメトホルミンはSUに比べて死亡率を減少させる

P:2型糖尿病+CKDがある米国の在郷軍人

I:メトホルミン

C:SU薬

O:死亡リスク

在郷軍人病院におけるObservational, national cohort study 

 

ベースライン

⇒Metformin initiators were on average younger, had a higher BMI, and had a lower prevalence of cardiovascular disease than sulfonylurea initiators. In
addition, metformin initiators had higher eGFRs and slightly
lower A1c values than sulfonylurea initiators.

若干のベースラインの違いあるが、結果に影響を与えるほどではなさそう

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●結果

 

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metformin単独療法は(SU薬単独療法と比較して)HR0.64と死亡率を低下する

推算糸球体濾過量が90mL/分/1.73m2以上 HR0.59

60〜89mL/分/1.73m2 HR0.65

45〜59mL/分/1.73m2 HR0.80

30〜44mL/分/1.73m2 HR0.72

 

サブグループ解析でも、メトホルミンのほうが死亡率は低い傾向

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あくまで観察研究だが、CKDがあってもeGFR30以上ある場合は、メトホルミンを使ってもよいという根拠になりそう