コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

急性期脳卒中への歯科口腔ケア介入について

Effect of a collaborative transdisciplinary team approach on oral health status in acute stroke patients

 

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/joor.12855

 

東京医科歯科大学の研究

前向きの観察研究

急性期脳卒中で入院した患者を対象に、OHATによる判断、もしくはSTが必要と判断した症例に歯科、歯科衛生士による介入を包括的に行った

入院時と退院時のOHATを比較した研究

ノンパラメトリックと仮定して、単変量解析

ロジスティック回帰分析で多変量解析

 

OHATは以下の通り

ホーム | OHAT 〜お口の記録〜

 

 

ベースライン 平均63歳 中央値66歳 

 

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入院時と退院時のOHATの各項目の比較

介入により退院時にOHATスコアは改善

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OHATスコアの不良郡とそのリスクの関係(単変量解析)

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多変量解析 OHATが退院時にも高い群の分析 義歯不良はリスクなりうる

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研究の限界(入院時と退院時に比べるデザイン)という限界はあるが、歯科介入は有効であると思われる。