フレーム法のポスター発表
先日の日本病院総合診療学会でフレーム法の発表をさせて頂きました。
フレーム法は以前も紹介したように、主訴別にフレームワークをあらかじめ作成しておいて、それに基づいて臨床推論をする方法になります。
VINDICATEなどの網羅的なフレームワークに比べて覚えるフレームワークが少数なので迅速に思考を行うことが出来ます。
例えば、失神であれば心原性、起立性低血圧、脳血管性、神経介在性の4つに分類することが出来ます。
前駆症状がなく胸部症状を伴うなら心原性。
起立時に発症し、脱水や出血を伴うなら、起立性低血圧。
頭痛や神経学的症状があれば脳血管性。
前駆症状があり、誘因がある場合は神経介在性。
と、ざっくり分類できます。
このように考えることで臨床推論のアプローチを言語化して伝えることも可能になります。
また直感的にどのフレームかどうかを考えるという使い方も出来ます。
今後の課題としては研修医教育や診断エラーの効果を示していきたいですね。。
興味がある方は、下記の本をご覧ください。