日本病院総合診療学会@沖縄 2019 に参加して。。
日本病院総合診療学会に参加してきました。
2月16日の午前中は平島先生、志水先生のフィジカルライブ中継に参加しました。
途中で若手部会の会合があったので退出しましたが、非常に興味深い内容でした。
平島先生や志水先生のような一流の医師がどのように病歴から鑑別疾患を考えて、身体診察を取りに行くかというのを実感することが出来ました。
・亀背ではAJRをしようとしてもうまく押せない。
・頸静脈を見るときのライトは接線方向
というのも非常に勉強になりました。
心音の話も聞きたかったのですが、それはまた今度の機会に。
若手部会の会合では現在の活動報告と進捗状況を若手部会の幹部で共有しました。
本学会でも行ったミートザエキスパート(懇親会)、エキスパートカンファレンス(有名医師を招聘し講演を行ってもらう、今回は飯塚病院の井村先生)、診断エラーカンファレンス(原田先生と宮上先生が担当)をはじめとして、ホスピタリストの為のエビデンスアップデート、Choosing Wisely、非医療者の講演会なども企画しています。
またカンボジアでもホスピタリスト的な活動をサポートすることも始めると。。
勢いがありますね。
私もホスピタリストの為のエビデンスアップデートを担当しています。
その後は坂本先生、和足先生、高橋先生、水野先生の4人がされているレジデンピックの見学とお手伝いに行きました。
要は、チームで臨床医学クイズを研修医の先生が問いていくという形式でしたが、出題者の先生方の問題が非常に教育的で感心しました。
楽しい雰囲気づくりを主催者も意識され、研修医の先生方も楽しそうに問題を解いていて白熱した雰囲気でした。
決勝は徳田先生御自身が書かれた論文からの出題で、昔はやった某クイズ番組のパロディーも交えつつも真剣に研修医の先生方も回答されていました。
これほど研修医の先生が生き生きと活動される会をあまり見たことがありませんでした。
主催者の先生の情熱の賜物だと思いました。
自分の教育を振り返ってみて恥ずかしい気持ちになります。
最後は、徳田先生の会長講演。
徳田先生が一人一人の医師だけではなく全ての関係者に御礼をおっしゃっていたのが非常に印象的でした。
徳田先生のお人柄がにじみ出たような講演内容でした。
今回は徳田先生の御配慮で、実行委員長も若手の栗原先生が大役を務められるなど、若手が主体となって運営された学会だったと思います。
皆楽しそうに生き生きとセッションに参加していたのが印象的でした。
私も病院総合医として、総合内科から出発しましたが、今はリハビリ、老年医学、家庭医療、緩和ケア、栄養、多職種連携、訪問診療などいろいろ手を広げて、病院家庭医的な診療をしています。
それもとても遣り甲斐があるのですが、原点の総合内科的な臨床推論、身体診察、内科マネジメントなどもやはり遣り甲斐があると改めて再認識しました。
そして、若手の先生にとっても、それらのスキルがやはり遣り甲斐を感じやすいのだとも再認識し、総合内科的な要素の重要性を改めて感じました。
個人的にもフレームワークを使った臨床推論(フレーム法)についてポスター発表もすることが出来ました。
原点に戻って、臨床推論や診断戦略カンファレンスなども取り入れていきたいと気持ちを新たにできました。
最後に、会場である沖縄科学技術大学院大学の建物が素晴らしすぎて感動しました。
海も非常に綺麗で万座毛からも近い場所です。
ただし、沖縄戦では壮絶な戦場にもなった場所であったことも忘れずにいたいとも思いました。
沖縄の皆様に本当に感謝を申し上げます。