単純性腹水を有する肝硬変患者への長期間のアルブミン投与は予後を改善する
P
Inclusion
単純性腹水がある肝硬変患者(200mg以上の抗アルドステロン薬、25mg以上のフロセミドで治療)
Exclusion
難治性の腹水、直近に肝硬変の合併症がある、TIPS治療歴がある、activeなHCCがある、アルコール依存
I 標準治療+アルブミン(40g×2回/週を2週間、その後は40g×1回/週をを18週間まで継続)
C 標準治療のみ
O
Primary outcome: 18か月死亡率。
Secondory outcome:
治療目的の腹水穿刺の回数、累積利尿薬使用量、低Na血症、高K血症、肝硬変合併症の発生率、月に3回以上の腹水穿刺を必要とする割合、QOL、入院期間、費用対効果
ランダム割付されている
ベースラインは同等で、その他の治療の割合も同等
ITT解析もしていてフォローアップも行われている
目隠しはしていない オープンラベル
90%の検出力と仮定すると各々210人必要⇒足りている
〇結果
生存率も良い傾向
サブグループ解析をしてもアルブミン投与が予後を改善
腹水もアルブミン投与で改善傾向
入院もアルブミン投与で低下する
〇感想
長期間のアルブミン投与は確かに肝硬変の予後を改善しそう。
ただ、日本だと保険適応の問題がある。。
入院では積極的に使えるが。。
とはいえアルブミンは肝硬変の予後を改善するというのは覚えておきたい知識だろう。