9価のHPVワクチンの効果について
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1405044
P 16-26歳の若年女性
I 9価ワクチン(1 日目,2 ヵ月目,6 ヵ月目の計 3 回,筋注)
C 4価ワクチン(1 日目,2 ヵ月目,6 ヵ月目の計 3 回,筋注)
O HPV-31, 33, 45, 52,and 58 に関連する子宮頸部や外陰、腟の悪性病変
多施設、多国籍のdouble-blindのRCT
ベースラインは、ほぼ同一
サンプルサイズは各々7000人⇒足りている
●結果
per-protocol解析におけるHPV 31 型,33 型,45 型,52 型,58 型に関連する子宮頸部,外陰部,腟の高悪性度病変の発生率
⇒9vHPV 群で 1,000 人年あたり 0.1 例
⇒qHPV 群で 1,000 人年あたり 1.6 例であった(9vHPV ワクチンの有効率 96.7%,95%信頼区間 80.9~99.8).
●有害事象
注射に関連する局所の副作用は、9価ワクチンのほうが多い傾向
全身症状は両者で著変なし
●感想
HPVのワクチンを打つなら、局所の副作用は確かに多いが、高悪性度の外陰部・膣病変の予防効果から9価より4価のほうが良い印象。
per protocol解析だが、プラセボコントロールではなくhard outcomeで薬効を比べているため、大きな問題はないかもしれない。
Up to Dateにも以下の記載あり。
If cost and availability are not issues, we recommend the 9-valent HPV vaccine rather than other HPV vaccines
ただ副作用に関してはこのRCTだけでは分からないかもしれない。