症例カンファレンス 2017年3月10日
今日は症例カンファレンス。
60台 3日の経過の咳嗽・発熱で来院。
他特に症状なくバイタル安定。
胸部聴診所見、胸部レントゲン、インフルエンザ問題なし。
上気道炎で対処療法で帰宅。
⇒実は1ヶ月前から右前腕近位部の痛みがあり同日、整形受診し、尺骨の病的骨折を指摘され内科で精査を依頼!!
レントゲンは尺骨・橈骨が全体的にスカスカ。二次性の骨粗鬆症??
Ca/Pや甲状腺は正常。
ただ、その後3日間発熱継続。全身状態は悪化。鑑別は??
病的骨折を診た時は。。
①二次性骨粗相症
②骨の悪性腫瘍
②の中でも原発性骨腫瘍、転移性骨腫瘍、多発性骨髄腫を主に考えました。
ただ、蛋白アルブミン解離は認めず。
溶骨性骨転移の代表格は、肺癌・乳癌・腎癌。
それらを念頭に全身CTを考慮します。
ただ。。
今回の症例では。。
初診時に見逃していた所見が再診時に見つかり確診に至りました。
全身リンパ節が著明に腫大していました!
さらにLDHも最初から上昇していたのが再診時にさらに上昇。
もうお分かりですね。
後日、DLBCLと判明しました。