陶山先生カンファ 2017年2月3日
先週は、陶山先生のカンファレンスがありました!!
PMRで治療後、血沈は陰性化しているが一時的に肩の痛みを訴えMRI撮像したところ、肩峰下滑液包炎の所見が! ⇒症状は乏しくても画像上は明らかな滑液包炎。経過観察でも良いかなと思ったのですが、肩関節のステロイド局注でよいと迷いなくご指摘。rheumatologistさすがです。
もうひと症例ご相談したのは、30台前半男性の腰痛。4年前からあった腰痛が増悪したため来院。
最初はただの腰痛症だろうと思っていたのですが。。 夜間~朝に増悪する腰痛で、運動で改善し、日内変動する痛み。。 といえばあれですね。
強直性脊椎炎です。
以前城東病院ブログでもまとめました。
jyoutoubyouinsougounaika.hatenablog.com
L4あたりに叩打痛があり、仙腸関節の圧痛も有りました。
レントゲンでは明らかな所見なし。
アキレス腱や末梢関節の異常はなかったものの、病歴が典型的すぎでした。
病歴に関しては高岸先生のブログに載っていました。非常に勉強になるので、皆様是非御覧ください。
Hospitalist ~病院総合診療医~: 炎症性背部痛の評価
L4椎体が少しSTIRで光っているようにみえるけど。。悩ましい。
陶山先生に見ていただいたところ、これは有意所見だとご指摘。
強直性脊椎炎のMRIの異常は脊椎の端から始まるとのこと。
たしかにNEJMのレビューの画像を見ても、脊椎の角に異常信号を認めます(J)
治療はNSAIDS。ただ次の選択肢は抗TNFα抗体。
治療がうまくいけば人生が変わる疾患なので、rheumatorogistが診るべきと。
今回も勉強になりました。
陶山先生ありがとうございました。