重症心身障害者の肺炎
元小児科の後期研修医によるレクチャーでした
重度の肢体不自由と銃との知的障害が重複した状態が重症心身障害
NICUとの関連も
在宅の重症心身障害児(18歳未満):4.3万人
神経小児科医が一手に引き受けているが。。 現場の疲弊は大きい
重症心身障害児では中枢神経障害を背景とした身体機能異常による感染症を繰り返しやすいため、抗菌薬の反復投与により耐性菌を起こしやすい
例えば
小児 全前脳胞症 大島分類1 尿崩症 胃瘻造設 喉頭気管分離 人工呼吸管理
膿性痰+右肺浸潤影で入院
抗菌薬で腸蠕動低下⇒腹部膨満⇒イレウス
抗菌薬中止でイレウス改善 肺炎は排痰頑張り改善
軽症肺炎を肺理学療法のみで改善することも。
CiNii 論文 - 重症心身障害児(者)の呼吸障害に対する肺内パーカッションベンチレータとインエクスサフレータの使用経験
中枢神経障害が背景にあるため難しい。
免疫不全、誤嚥、排痰低下、胃食道逆流など。。
脳性麻痺患者の常在菌の47%が抗菌薬耐性があるという報告も
今後、総合診療領域でこのような患者を扱うことも増えてくるかもしれません。。