消化管穿孔のレクチャー
・消化管穿孔の診断には腹部Xpより胸部Xpのほうが感度が良い。
・当然もっとも感度がいいのは腹部CT。 ウインドウを広げてairをチェック。
・若い人の消化管穿孔(上部)ではNSAIDS潰瘍が圧倒的に多い。
・他に胃癌も上部消化管穿孔のリスク。
・上部消化管穿孔の初期マネージメント。PPI、抗菌薬(ABPC/SBT)、胃管、輸液
・上部は絶食+胃管+PPIで保存的に治療できることも。
・高齢者の下部消化管穿孔では、癌・浣腸・虚血が多い。
・高齢者の浣腸は穿孔リスクであり可能な限り避けるべき。
・癌に伴う消化管穿孔は非常に症状が分かりにくい。
・下部消化管穿孔はエンドトキシンショックを起こす。sepsisに準じた大量補液、抗菌薬±PPI。上部か下部かは分からないことが多い PPIはルーチンに行っても良い。抗菌薬は下部が疑わしい場合はMEPMやPIPC/TAZなど。
・free airがあっても特発性腸管壁気腫ということもある。違いは痛みがあるかどうか。