骨のリンパ腫
Malignant Lymphoma of Bone: A Review of 119 Patients
骨原発性のリンパ腫は骨腫瘍の5-7%しか認めないレアな腫瘍である。しかしリンパ腫の二次性の骨浸潤はリンパ腫の16-20%で認める。WHOの分類によると骨浸潤するリンパ腫は4つに分類
① 単一の骨への浸潤(リンパ節浸潤の有無によらない)
② 多発骨浸潤(臓器やリンパ節浸潤は認めない)
③ 臓器浸潤や多発リンパ節浸潤を伴う骨病変
④ 既にリンパ腫としられている状態で骨生検をしたら骨浸潤がある。
グループ①とグループ②が原発性の骨リンパ腫とされている
骨原発性のリンパ腫は以前はreticulum cell sarcomaと呼ばれていた。
原発性骨リンパ腫で最も多い症状は痛み(87%)次に腫脹(28%)
60歳以上では予後不良
○骨のリンパ腫全体について
○骨原発性のリンパ腫(グループ1とグループ2)
⇒大腿骨、骨盤、上腕骨および脛骨で認めることが多い。
・原発性骨腫瘍では脊椎よりも四肢の骨に多い傾向。