読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

城東病院総合内科 ブログ

東京城東病院総合内科の非公式ブログです!

ジャーナル流し読み 2016年12月26日

ジャーナル流しよみ

f:id:jyoutoubyouinsougounaika:20161226071300p:plain

大腸がんに対するアスピリンの効果

 

Medline、Embase、Web of Scienceの015年10月15日までのデータベースを使用したシステマティックレビューとネットワークメタアナリシス

大腸癌術後に術後の再発(メタ)を防ぐためにプラセボもしくは他の候補薬((低用量および高用量アスピリン、非アスピリンNSAIDs、カルシウム、ビタミンD葉酸の単独または併用)と比較したの成人のRCTを対象とした。

priymary outcomeは術後の再発(メタ)のリスク。

sefety outcomeは重篤な有害事象だった。

データ抽出は2人の研究者が研究を特定し、データを抽出した。

ベイジアンネットワークのメタアナリシスを実施し、相対リスクのランキングをsurface under the cumulative ranking(治療の可能性が最も高いのが1で、治療の可能性が最悪であるのが0)で評価した。

試験の質はGRADE基準で評価された。

 

結果として10の異なる戦略を比較した15のランダム化比較試験(12 234患者)が含まれていた。

プラセボと比較して、非アスピリンNSAIDsは術後の再発(メタ)(オッズ比0.37,95%信頼区間0.24〜0.53、SUCRA = 0.98)、低用量アスピリン(0.71,0.41〜1.23 ; SUCRA = 0.67)。

アスピリンNSAIDs(1.23,0.95〜1.64; SUCRA = 0.26)は安全性の点で劣っていたが、低用量アスピリンは化学予防薬(0.78,0.43〜1.38; SUCRA = 0.84)の中で最も安全であった。

高用量のアスピリンは、効能(1.12,0.59〜2.10; SUCRA = 0.58)では低用量のアスピリンと同等であったが、安全性プロファイル(SUCRA = 0.51)が劣っていた。

結論

大腸がん術後において非アスピリンNSAID術後の再発(メタ)の予防に最も有効な薬剤であり、低用量アスピリンは最も安全である

バランスの面では、 低用量アスピリンが優れている。

●コメント

大腸癌後に全例低用量アスピリンを使用するのはやりすぎかもしれないが、大腸がん後で抗血小板療法の適応がある場合はアスピリンを使用すべきか。

 

f:id:jyoutoubyouinsougounaika:20161226070115p:plain

f:id:jyoutoubyouinsougounaika:20161226070143p:plain

f:id:jyoutoubyouinsougounaika:20161226070832p:plain

 

 

 

f:id:jyoutoubyouinsougounaika:20161226071328p:plain

systematic reviewとメタ分析。
データ源:2016年7月までの、Controlled Trials、Web of Science、Embase、LILACS、Medlineデータベースおよび科学会議の要旨のCochraneデータ。
アルファ遮断薬の無作為化比較試験をプラセボまたは尿管結石治療の対照と比較した。 :2人のメンバーが、独立してデータを抽出した。
primary outcomeは排石した患者の割合であった。
secondory outcomeは排石するまでの時間、痛みのエピソード、手術を受け病院に入院、有害事象。
プロファイルされた尤度ランダム効果モデルを用いてプールされたリスク比および95%信頼区間を算出した。
バイアスのリスクを評価するためのCochraneのツールとGRADEアプローチを使用して、証拠の質を評価し、結論をまとた。
結果として55のランダム化比較試験が含まれていた。
アルファ遮断薬が尿管結石の通過を促進するという適度な質の証拠があった(リスク比1.49,95%信頼区間1.39〜1.61)。
より小さい尿管結石を有する患者の間でアルファ遮断薬による治療に有益でないようであった(1.19,1.00〜1.48)
しかし、より大きな石をアルファブロッカーで治療した患者は、対照と比較して排石の可能性が57%高かった(1.57,1.17〜2.27)。
アルファーブロッカーの効果は、石の位置とは無関係であった。
対照群と比較して、アルファ遮断薬を投与された患者は、排石までの時間が有意に短かった(平均差-3.79日、-4.45〜-3.14)
痛みのエピソードも少なく(-0.74エピソード、-1.28〜-0.21;)、
外科的介入リスク も低く(0.37,0.22-0.64、
病院への入院の危険性も低かった(0.37,0.22-0.64)
重篤な有害事象のリスクは、治療群と対照群で同様であった(1.49,0.24〜9.35)

 

 ●結論

アルファ遮断薬は、慎重な管理が可能な尿管結石症患者の治療に有効であると思われた(目安5mm以上)。最大の利益は、より大きな石を持つ患者で認められた。これらの結果は、尿管結石症患者におけるアルファブロッカーの役割を提唱している現在のガイドライン推奨を支持している。

●解釈

5mm以上の尿路結石はそもそも泌尿器科に紹介すべきなので、プライマリ・ケア医が処方することは少ないか。あとそもそも保険適応はないので、前立腺肥大の病名は必要で、女性には使えない(このRCTのアルファブロッカーはユリーフなど選択性が高い前立腺肥大に使用している薬剤)。

男性で5mm以上の結石がありすぐに泌尿器科医に紹介できないケースに前立腺肥大の病名をつけてユリーフやハルナールを処方するのはありなのかもしれない。

 

f:id:jyoutoubyouinsougounaika:20161226071154p:plain