コミュニティホスピタリスト@東京城東  

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ジャーナル流し読み 2016年10月17日

抗TNF薬が効かないときの次の一手は?
Non-TNF-Targeted Biologic vs a Second Anti-TNF Drug to Treat Rheumatoid Arthritis in Patients With Insufficient Response to a First Anti-TNF Drug: A Randomized Clinical Trial
 
P 抗TNFα阻害薬でも効果不十分な関節リウマチ患者
I 非TNFα阻害薬系の生物学的製剤
C 他の抗TNFα阻害薬
O 24週時の(EULAR)反応基準で良好 or中等度を達成した率
合計300人の3年間にわたる大規模RCT ブラインドは出来ない

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24週時のEULAR反応基準で良好 or 中等度の達成率
非TNFα阻害薬系生物学的製剤  69%(101/146例)
他の抗TNFα阻害薬 52%(76/146例)
非TNFα阻害薬系生物学的製剤 が、オッズ比[OR]:2.06、p=0.004、NNT:6で優れる
 
重篤な有害事象
非TNFα阻害薬系生物学的製剤 が16例(11%)に18件、他の抗TNFα阻害薬 は8例(5%)に13件発現した。
 
結論
TNFα阻害薬系生物学的製剤で反応不良のリウマチ患者の2nd line therapyとして非TNFα阻害薬系生物学的製剤は、他の他の抗TNFα阻害薬より優れる傾向。
ただし重篤な有害事象は増える可能性はある(副作用に関してはこのstudyだけでは何とも言えない)。
 
 
 
 
 
NSAIDSによる心不全増悪のリスク
Non-steroidal anti-inflammatory drugs and risk of heart failure in four European countries: nested case-control study.
 
ケースコントロール研究
オランダ、イタリア、ドイツ、英国の4か国で検索
P 18歳以上の成人
I NSAIDS内服
C NSAIDS内服しない
O 心不全入院
多変量ロジスティック解析
 
平均年齢は76歳

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〇結果
サマライズした結果

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NSAIDs服用(入院前14日以内) 群は、過去服用群に比べ、心不全による入院リスクが増大
(オッズ比:1.24、95%信頼区間[CI]:1.12~1.36)
 
種類別にみると。。
最大がketorolacで1.85
最小がcelecoxibで1.16
 
結論
NSAIDSの使用は心不全による入院と関連。
 
 
 
 
 
 
JAMA. 2016 Sep 27;316(12):1279-88. doi: 10.1001/jama.2016.13647.
Time to Treatment With Endovascular Thrombectomy and Outcomes From Ischemic Stroke: A Meta-analysis.
 
P 急性期脳梗塞患者
I  第2世代血栓除去デバイスを用いた血栓除去療法+薬物療法
C 薬物療法のみ
O 3か月後の神経学的予後( mRS range, 0-6; lower scores indicating less disability)
 
メタアナリシス
合計5個のstudyを解析 合計1287人
平均年齢は66.5歳
 
結果
〇3か月後のmRS range
薬物療法群 オッズ比3.6(95%信頼区間[CI]:3.5~3.8)
血栓除去療法群 オッズ比2.9(95%信頼区間[CI] :2.7~3.1)
 
血栓除去療法郡の時間別のオッズ比
3時間 オッズ比:2.79
6時間 オッズ比:1.98
8時間 オッズ比:1.57
 
7時間18分までは、血栓除去療群が薬物療法群よりアウトカムが有意に良好と言う結果
 
結論
血栓溶解療法は適応があれば予後を改善させる可能性。
行うなら早ければ早い方が良い傾向。
7時間というのが一つの目安になるかもしれない・・
 
 
 
 
スタチン療法と非スタチン療法の比較
JAMA. 2016 Sep 27;316(12):1289-97. doi: 10.1001/jama.2016.13985.
Association Between Lowering LDL-C and Cardiovascular Risk Reduction Among Different Therapeutic Interventions: A Systematic Review and Meta-analysis.
 
I スタチン
C 非スタチン系のコレステロール降下薬
O  主要血管イベント(心血管死、急性心筋梗塞または他の急性冠症候群、冠動脈再建術、脳卒中)、主要冠動脈イベント
 
RCTのみメタアナリシス 2人の独立した評価者が評価
studyの期間が6か月以内、イベントが50未満なら除外
 
合計49の試験で31万2175人を解析。 平均年齢62歳
 
〇結果
 LDL-C値1-mmol/L(38.7mg/dL)低下当たりの主要血管イベント減少の相対リスク
・スタチン療法 0.77(95%信頼区間[CI]:0.71~0.84、p<0.001)
・非スタチン療法4種(食事療法、胆汁酸排泄促進剤、空腸バイパス術、エゼチミブ) 0.75(95%CI:0.66~0.86、p=0.002)
(両群間差p=0.72)。
 
・LDLの低下率と主要冠動脈イベントは相関している(絶対リスク比)
1次予防試験  LDL-C値1mmol/L低下当たりイベント発生率は1.5%低下(95%CI:0.5~2.6、p=0.008)
2次予防試験  LDL-C値1mmol/L低下当たりイベント発生率は4.6%低下(95%CI :2.9~6.4、p<0.001)
 
〇結論
必ずしもスタチンではなくても、LDLの低下で冠動脈リスクは低下する可能性。
ただ、あくまで補助的な結果と受け止めるべきで、適応がある時の第一選択はいまだにスタチンだろう。。