抗血小板療法の併用療法は急性期の消化管出血のリスクを上げる。
脳梗塞またはTIAで抗血小板療法を施行した6つのRCTの患者を対象にa post hoc analysisを施行して、出血について評価。
合計45195人を対象。
患者のベースライン
出血は以下の期間で層別化して解析。
30日以内、31〜90日(参照期間)、91〜180日、181〜365日、および365日超
大出血は、致死的、頭蓋内、重大な障害をもたらす出血、入院を必要とする出血と定義。
結果
〇最初の30日間の大出血のリスク
aspirin+dipyridamol(RR1.94、絶対リスク100人年当たり4.9)
aspirin+clopidogrel(RR1.98、絶対リスク100人年当たり5.8)
⇒抗血小板併用で有意に高い
⇒大出血は消化管出血とパラレルに推移。 脳出血は抗血小板療法の併用でも増加傾向はない。
〇感想
抗血小板併用(DAPT)はやはり消化管出血は増やす。ただ頭蓋内出血は思ったより増やさない印象。