ジャーナル流し読み 2016年12月12日
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1610227?query=featured_home
P 低~中の解剖学的複雑さである左LMT病変
I PCI (エベロリムス溶出ステント)
C CABG
O Primary :死亡、脳卒中、心筋梗塞の複合エンドポイント
非劣性試験でRCT ブラインドはできない
●結果
3年間フォローした
Primary endpoint
PCI群:15.4%
CABG群:14.7%
と非劣性マージンを満たす。
以前Lancetから出た論文とは違う結論
ジャーナル流し読み 2016年11月28日 - 城東病院総合内科 ブログ
今回は、より待機的でかつ解剖学的に単純な症例を選んだ印象。
ただLancetの論文は5年間のフォローであり、今回の論文は3年のフォロー。
→待機的でかつ選べばPCIでもCABGに劣らないかもしれない。ただ適応は慎重に決める必要があり、長期予後は不明。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(16)31399-X/abstract
P 軽度の喘息患者(4-66歳)は、2年以内に診断
I ブデソニド400μg(それらの高齢者<11年200μgの)吸入 1日1回
C プラセボ
O 最初の重症喘息関連イベント(SARE)までの時間、肺機能のベースラインからの変化
症状が週にどれだけ起こっているかでグループ化して解析
●SARE発生までの期間
ICS群 vs.プラセボ群のハザード比
0~1日/週グループが0.54(95%信頼区間:0.34~0.86)、
1~2日/週グループが0.60(0.39~0.93)
3日以上/週グループが0.57(0.41~0.79)
●肺機能
ICS群はプラセボ群に比べ、肺機能も高い傾向
まとめ
GINAでは軽症間欠型なら吸入ステロイドは不要とされていたが、そうではないかもしれない。
https://minds.jcqhc.or.jp/n/medical_user_main.php
今後の大規模試験の結果を待ちたい。
ただ日本のガイドラインは軽症間欠型でも低容量の吸入ステロイドを推奨。
実臨床の実感でもこの方が合う印象はある。。