RCT読みかた レクチャー
本日は、RCTの読みかたでした。
プロジェクターの故障などトラブルがあり、ホワイトボードで。
意図した通りには、全くできなかったですが、PICOを説明。
真のアウトカムとPrimary outcomeの違いなど、アウトカムについて深く理解できたのは、個人的には良かったところです。
Patient
Intervention
Comparison
Outcome
臨床試験の基本は、比較である。
RCTを見るときは、除外されている患者を必ず確認する。どれだけ良い結果があっても、そもそもRCTの患者群は目の前の患者と違う可能性がある。
基本的に、薬を使わないことと比べることは難しいので、プラセボを使う。
真のアウトカムが大切。真のアウトカムは患者にとって切実なアウトカム。たとえHbA1cが下がっても、死亡率が上がるのでは本末転棟。
HbA1cは、あくまで代理アウトカム。
抗不整脈薬で不整脈が減っても、死亡率が増加するのであれば、それもまた本末転倒。。
Primary outcomeは試験をデザインをする人が意図して作るものであり、真のアウトカムではないこともある。
Primary outocomeがHbA1cの低下とデザインしてもよい。
血糖降下薬は基本的に、小血管病変の予防を期待して使う。
糖尿病の患者に心血管イベントを低下することを期待するならば、つかう血糖降下薬は基本的にメトホルミンになる。
SUは心血管イベントを増加させるかもしれない。
目の前の患者に、この薬を使うことで、どのようなアウトカムが期待されるかを意識しながら使うことが肝要。