コミュニティホスピタリスト@東京城東  

総合内科と家庭医療を融合させたコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

コミュニティホスピタリスト @東京城東 とは

皆さん。

こんにちは。

コミュニティホスピタリスト @東京城東ブログです。

私たちは、東京江東区の東側、城東地区のコミュニティホスピタルで総合診療医として働いています。
2025年にむけて、国は地域包括ケアシステムを推進しています。
地域包括ケアシステムでは、急性期病院と在宅とのシームレスな連携が不可欠です。
当院のようなコミュニティホスピタルは、これからの地域包括ケアシステムにおいて中心的な役割を担います。
在宅診療所の信頼できるパートナーとして、困ったときのお手伝いをさせていただきます。
急性期病院の信頼できるパートナーとして、post Acuteを請け負います。
急性期の内科病棟診療、外来での診断学、継続的な外来フォローなどの総合内科的な能力は言うまでもなく、BPSモデル、リハビリ、緩和ケア、栄養など家庭医療的な能力も必要です。

地域包括ケア病棟の運用における業界のトップブランドを目指します。

総合内科と家庭医療が融合したコミュニティホスピタリストのロールモデルを一緒に目指しませんか??

 

京城東病院 総合診療科チーフ  森川暢

 

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JCHO東京城東病院 総合診療プログラム二次募集 

新時代を切り開くコミュニティホスピタリストを目指す君へ

JCHO東京城東病院総合診療プログラム

コミュニティホスピタリスト育成プログラム

 

 

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これからの時代に真に必要とされる総合診療医とはなんでしょうか??

診断学や内科マネージメントを武器に戦うGIM(総合内科)でしょうか?

それとも、患者を全人的に診てEBMを駆使する家庭医でしょうか?

JCHO東京城東病院では、GIMと家庭医を融合させた新しい時代にマッチしたコミュニティホスピタリストのロールモデルを提示します。

病院でも診療所でもオールラウンドに活躍できる、これからの時代に真に必要とされるコミュニティホスピタリストを育成します。

そのための核として当プログラムでは3つの研修を提供します。

 

病院総合診療×総合内科×家庭医療

 

①コミュニティホスピタルでの病院総合診療研修

東京のコミュニティホスピタルで地域を意識した病院総合診療研修をいます。

地域包括ケア病棟では、緩和ケア・リハビリ・多職種連携についても実践で学ぶことが可能です。

地域包括ケア病棟では、じっくりと時間的余裕があるなかで高齢者のトータルマネージメントを行います。

小規模病院で地域を見る目を養うことが可能です。 

 

②総合内科研修

1年間徹底的に総合内科研修を行います。

京城東病院で屋根瓦式の総合内科研修を行います。

京城東病院総合内科では、臨床推論カンファ、コアレクチャー、ジャーナルクラブなど教育的なカンファレンスを毎週行っています。

希望者では東京ベイ浦安市川医療センターで米国式ホスピタリスト式の内科研修を、伝統がある聖路加国際病院でも聖路加式の内科研修も可能です

指導医のもと徹底的に内科的な基礎力を身に着けます。

 

 

③教育診療所での家庭医療研修

北海道家庭医療学センター、福島県医大地域・家庭医療学講座など家庭医療において伝統がある教育診療所において徹底した家庭医療研修を1年間行います。

家庭医療指導医により徹底的なフィードバックと実践的な診療所研修により家庭医療の基礎を身に着けることが可能です。

 

④土日は東京を満喫。

 

当院の研修の中心は東京になります。当院は土日は基本的にはフリーなので、休日は東京を満喫できます。JR総武線は東京の中心地であるお茶の水へのアクセスも良く、亀戸駅周辺には美味しい食事も事欠きません。

 

コミュニティホスピタリスト育成プログラムは2コースを用意しています。

〇コミュニティホスピタルコース

コミュニティホスピタルコースは、東京城東病院総合内科を中心として構成されるコースです。

外来・救急・病棟と幅広くオールラウンドな教育環境での経験を軸に病院総合医としての基礎を作ります。

また選択研修が半年間可能で、集中治療や緩和ケア、マイナー科などが選択可能で、自分だけのプログラムを作成可能です。

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〇総合内科重点コース

総合内科重点コースは、総合内科研修を重視したコースです。

京城東病院総合内科での屋根瓦式内科研修をベースで、東京ベイ浦安市川医療センター総合内科、聖路加国際病院内科での総合内科研修をミックスさせます。

コミュニティホスピタルと急性期病院という2つの規模の病院での総合内科研修により、どこに行っても通用する総合内力を身に着けることが可能です。

 

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ジェネラリスト・総合内科に興味があっても、自分が将来病院で働くのか、診療所で働くのか決めきれない方も多いと思います。

当プログラムで研修すれば、外来・病棟・在宅と幅広い領域でオールラウンドに活躍可能な、能力が身に付くので、将来の方向性も自ずと分かるかと思われます。

新たな時代を切り開く気概をお持ちの未来のコミュニティホスピタリストをお待ちしています。

 

 

募集期間:専門医機構のスケジュールに準ずる。

定員:2名

期間:合計4年間

待遇:JCHOの規定に準ずる

募集書類:履歴書、志望動機書(特に形式はなし。A4で1枚程度)

 

少しでも興味を持った方はまずは見学を!!!

 見学希望の方は jotosec@gmail.com まで【見学希望】と題名に書いて、名前、所属、医師年数、経歴を銘記してメールをしていただければと幸いです。
見学だけでも大丈夫ですので、気軽においでください。

 

〇採用スケジュール(専門医機構から発表されているスケジュールに準ずる)

 

 二次募集(一次募集で定員に満たなかった場合)
・平成29年12月16日~平成30年01月31日       専攻医の受付・登録期間
平成30年02月01日~02月14日        採用確認・調整期間(書類審査・面接)
平成30年02月15日~02月28日        各プログラム採否期間

 
 
【研修の詳細】
 
総合診療専門研修Ⅱ

京城東病院で1年半行います。内科を中心とした病院総合診療の基礎固めをしつつ、老年医学、緩和ケア、リハビリなどの基礎を学び、退院調整や困難症例への対応、多職種カンファレンスの運営など幅広い考え方を学びます。

 

 

内科研修

優秀な内科指導医のもとで徹底して内科の研修を1年間行います。

東京ベイ浦安市川医療センターで最新の米国型ホスピタリスト研修を行います

伝統ある聖路加国際病院での内科研修も可能です。

 

総合診療専門研修Ⅰ

北海道家庭医療学センター、福島県立医科大学地域・家庭医療学講座系列診療所を始めとした、総合診療教育が充実した教育診療所で1年間行います。将来診療所で働く能力を涵養することは当然として、病院で働く上でも幅広い視野を持つことが可能です

 

小児科研修

3ヶ月を賛育会病院などの地域の基幹病院で行います。急性期を中心とした救急や病棟管理を学び総合診療医として必要な小児科の基礎を身につけます。

 

救急研修

3ヶ月を東京ベイ浦安市川医療センター、昭和大学附属病院などで行います。総合診療の素養を持ったER指導医から、総合診療医に必要な救急の診断学や手技を学びます。

 

 

 

【当院の後期研修医の感想】

2015年度~2017年度現在まで当院に在籍。 金光陽子先生

。。。

 私は元々将来の専門分野を決めていなかったのですが、初期研修医の間に感染症心不全脳梗塞などいわゆるcommon diseaseと呼ばれる疾患を診る機会や救急対応をする機会が少なく、この先専門分野に進んでいく前にこれらのスキルを強化しておきたいと思い、当院での総合内科研修プログラムを選びました。

 

 当院の研修内容は、主に病棟管理、新患外来、継続外来、救急車対応となっていますが、研修の最大の特長は自分が外来で診た患者さんの主治医として病棟管理ができるところです。外来でアセスメントした後に実際に自分で患者さんを診ていくことで、初期アセスメントが正しかったのかどうかを振り返りながら学んでいくことができ、また退院後に自身の外来でフォローすることもできるため、入院中のアセスメントが長期的に診ても正しかったかどうかのフィードバックを得ることもできます。

 

 当院では後期研修医が基本的に主治医となるため、診療の主役は後期研修医になりますが、もちろん全て一人きりで判断しないといけないわけではなく、悩んだ時には相談できる指導医が常にいます。そして指導医からは、症候学、抗菌薬の正しい選び方から、evidenceに基づいた最新の治療まで、様々な基本的な内科の知識を学ぶことができます。また、徳田安春先生、志水太郎先生、その他総合内科で著名な先生方にも定期的にレクチャーをして頂いています。

 

 また、昨今は医者の時間外労働が問題となっておりますが、当院では月の時間外労働45時間未満を目標に業務改善を先駆けて行っております。患者さんもチームで診ているため、自身が常にオンコールという状況にもならず、比較的生活のon/offがはっきりしている環境となっています。

 

 当院は東京の外れにある小さな病院で、専門内科医がほぼ不在という環境なのですが、そのために総合内科で様々な内科疾患を診ることができ、基本的な内科力をつけるには打ってつけの環境だと思います。将来的に総合診療専門医になりたい方はもちろんですが、ひとまず一般内科のスキルを強化したいという方にも是非お勧めしたい研修です。興味を持たれた方、是非一度見学にいらして下さい。

 

 

  


*なお、コミュニティホスピタリストは頴田病院の本田院長が提唱した概念です。

 

【東京城東病院総合内科  プレ後期研修・再研修プログラム】

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【東京城東病院総合内科  プレ後期研修・再研修プログラム】
城東病院総合内科では15人を超える内科後期研修医の受入実績があり、現在も6人の内科研修医が在籍しています。

京城東病院では、専門医制度に乗らない形で独自の内科研修プログラムを提供することとしました。

 

内科研修プログラムには2つのコースを様子していす。

 

①プレ後期研修プログラム

②内科再研修プログラム

 

 ①プレ後期研修プログラム

専門医プログラムを選ぶ前のプレ研修として城東病院での総合内科研修を提供します。

専門プログラムを選ぶ前に内科を一通り勉強したい方にお勧めします。

京城東病院総合内科の教育実績を糧に、屋根瓦式の病棟内科教育を行います。

初診外来と継続外来と外来研修も充実しています。

また2年目以降は合計9ヶ月の院外研修がありますが、基本的に「どこにでも」研修にいくことが可能です。

実際に、来年度は海外に研修で研修する研修医もいます。

 

②再研修プログラム

すでにほかの専門領域で研修をしていた方やプログラムの中断をした方で、再度研修をしたい方向けのプログラムです。

一から内科の基礎を習得することが可能です。

実際に小児科、循環器内科の先生方の再研修を受け入れている実績があり、来年度からは形成外科の先生も受け入れる予定です。

どんなキャリアの方も気軽にお越しください。

 

期間はどちらのプログラムも1-3年とします。研修期間は自由に選択可能です。 

なお2年目以降は、研修生の希望通りの院外研修が可能です。

1年目は城東病院で内科研修をしますが、2年目は3ヶ月、3年目は6ヶ月の院外研修が可能です。

基本的に【どこでも】研修が可能で、 実際に海外やクリニックに研修にいくことも可能です。

 

なお6年目以降の先生に関してはJCHO版病院総合医(Hospitalist)育成プログラムの応募が可能になります。

詳細は下記になりますが、2年間のプログラムでJCHOの認定を得ることができます。

JCHO版病院総合医(Hospitalist)育成プログラム ~平成30年度 研修対象者の募集を開始~ | 独立行政法人 地域医療機能推進機構

 

 

見学希望の方は jotosec@gmail.com まで【見学希望】と題名に書いて、名前、

所属、医師年数、経歴を銘記してメールをしていただければと幸いです。

見学だけでも大丈夫ですので、気軽においでください。

 

 

【当院の後期研修医の感想】

2015年度~2017年度現在まで当院に在籍。 金光陽子先生

。。。

 私は元々将来の専門分野を決めていなかったのですが、初期研修医の間に感染症心不全脳梗塞などいわゆるcommon diseaseと呼ばれる疾患を診る機会や救急対応をする機会が少なく、この先専門分野に進んでいく前にこれらのスキルを強化しておきたいと思い、当院での総合内科研修プログラムを選びました。

 

 当院の研修内容は、主に病棟管理、新患外来、継続外来、救急車対応となっていますが、研修の最大の特長は自分が外来で診た患者さんの主治医として病棟管理ができるところです。外来でアセスメントした後に実際に自分で患者さんを診ていくことで、初期アセスメントが正しかったのかどうかを振り返りながら学んでいくことができ、また退院後に自身の外来でフォローすることもできるため、入院中のアセスメントが長期的に診ても正しかったかどうかのフィードバックを得ることもできます。

 

 当院では後期研修医が基本的に主治医となるため、診療の主役は後期研修医になりますが、もちろん全て一人きりで判断しないといけないわけではなく、悩んだ時には相談できる指導医が常にいます。そして指導医からは、症候学、抗菌薬の正しい選び方から、evidenceに基づいた最新の治療まで、様々な基本的な内科の知識を学ぶことができます。また、徳田安春先生、志水太郎先生、その他総合内科で著名な先生方にも定期的にレクチャーをして頂いています。

 

 また、昨今は医者の時間外労働が問題となっておりますが、当院では月の時間外労働45時間未満を目標に業務改善を先駆けて行っております。患者さんもチームで診ているため、自身が常にオンコールという状況にもならず、比較的生活のon/offがはっきりしている環境となっています。

 

 当院は東京の外れにある小さな病院で、専門内科医がほぼ不在という環境なのですが、そのために総合内科で様々な内科疾患を診ることができ、基本的な内科力をつけるには打ってつけの環境だと思います。将来的に総合診療専門医になりたい方はもちろんですが、ひとまず一般内科のスキルを強化したいという方にも是非お勧めしたい研修です。興味を持たれた方、是非一度見学にいらして下さい。

 

 

 

 

Clinical problem solving A Shocking Turn of Events

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38歳の女性が、息切れ、咳、動悸、断続的な非労作性胸部圧迫感で医師を受診した。めまい、頭痛、失神、発熱、悪寒、発汗はなかった。

甲状腺機能低下症およびアレルギー性鼻炎の既往歴があり、レボチロキシンおよびセチリジンを服用していた。アレルギーなし。彼女は結婚し、2人の子供がいて、家の外で働かなかった。非合法薬物やアルコールなし。

心血管疾患の家族歴なし。

身体診察では、全身状態良好、バイタル正常で心肺の診察も問題なし

しかし、ECGは以下の通り。

 

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⇒ECGはブルガダのtype1に一致。 症状も一致する

 

25歳の血縁者が不慮の事故死していることが判明

⇒心血管系の突然死の可能性あり。 子供の心電図も非常に有用 心臓のMRIも行うべき。

 

息子もブルガダtype1の心電図 心MRIは問題なし

遺伝子テストが行われ、ICDが留置されたが、リードトラブルで再留置を余儀なくなされた

⇒無症状のブルガダでは悪性の不整脈が起こるリスクは低く、ICDの留置について議論がある。 ICDのトラブルが起こっており、デバイスに関連したトラブルが起こりやすい

 

CD配置から7年後、患者のICDは警報を発するようになった。リード損傷が示唆された。しかし心室不整脈は記録されていなかった。ひとまず、リード交換のみ行った。

心室不整脈が記録されておらず、デバイスを完全に除去したほうが良い。リードの引き抜きによる死亡もありえる。

 

リード除去後6か月後に、顔面の紅潮、意識障害をシャワー中に訴え来院。嗄声を認め、顔面と手の腫脹も認めた。

⇒静脈の還流障害が疑われる 血栓などの結果による上大静脈症候群が疑われる

 実際に顔面、頸部、上肢の腫脹があり、collateral veinsも認めた

 

造影CTを施行したところ上大静脈に血栓を認めた

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 ⇒リバロキサバンを開始したが症状改善なく、ICDを抜去し、上大静脈にステントを置いて、治療を継続した

 

〇教訓

ICDの留置は慎重に。typeⅠのブルガダ波形があるだけでやるだけでなく、失神歴や心室不整脈の有無などで慎重に判断する

最近は、血管内デバイスによる上大静脈症候群が増えており、注意が必要

適応がない医療処置を漫然と継続することは、リスクである。

 

 

 

 

早期胃癌、異型度腺腫に対するピロリ除菌の効果 RCT

Helicobacter pylori Therapy for the Prevention of Metachronous Gastric Cancer

N Engl J Med 2018;378:1085-95.


https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1708423

背景

WHOは1994年にHelicobacter pyloriを胃癌に対するGroup 1の癌誘発因子であると分類した。しかし、大規模研究が少なく長期のフォローアップも困難であるため、H. pyloriの除菌が胃癌のリスクを減らすというエビデンスは低いと考えられており、無症状のH. pylori陽性患者へのスクリーニングと治療は未だ推奨されていない(ACG clinical guideline: treatment of Helicobacter pylori infection. Am J Gastroenterol 2017;112:212-239.、Management of Helicobacter pylori infection — the Maastricht V/Florence Consensus Report. Gut 2017;66:6-30.)。

リンパ節転移のリスクのない早期胃癌は内視鏡的に切除可能であるが、胃を保存するためにために異時性胃癌が発生する可能性があり、発生率は年間約3%とされている。Uemuraらによる非無作為化試験では、早期胃癌内視鏡的治療後のH. pylori除菌が新たな胃癌の発生を抑制すると報告しているが(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 1997;6:639-642.)、その後のふたつのオープンラベル試験では異なる結果が示されている。後ろ向き研究を含むメタアナリシスではH. pylori除菌の予防的効果が示されているが(Helicobacter 2014;19:243-248.)、長期の観察研究ではH. pylori除菌後であっても異時性胃癌の高い発症率が報告されている(Gastric Cancer 2016;19:911-918.、Gastrointest Endosc 2012;75:39-46.)。

胃癌の患者では通常、組織学的に腺萎縮および腸上皮化生を含む胃粘膜の前癌性変化が進行している。「point of no return」という概念は、既に組織学的変化が進行していれば、H. pylori除菌後でも新たな胃癌が起こりうる、ということを示している(訳注:H. pyloriに起因する胃炎による組織変化が非可逆的に進行している、ということ)。

この研究は、H. pylori除菌が早期胃癌患者の異時性胃癌を予防し、組織学的変化を減少させるかどうかを評価するためにデザインされた。

 

 

 

 

 

 

 

  • PICO

Patients

内視鏡下生検で組織学的に早期胃癌または高悪性度腺腫と診断され、内視鏡的切除を予定された18歳から75歳までの患者

Inclusion

  1. pyloriに感染しており、内視鏡的に潰瘍を伴わず粘膜に局在していて、CTでリンパ節転移および遠隔転移がない

Exclusion

再発癌、H. pylori除菌後、低分化管状腺癌または印鑑細胞癌、抗生物質に対する重大なアレルギー歴、内視鏡的治療後に追加で外科的切除が必要、5年以内の他臓器癌

 

Intervention

  1. pylori除菌薬内服

(アモキシシリン1000mg、クラリスロマイシン500mg、ラベプラゾール10mgを1日2回×7日間)

Comparison

ラベプラゾール+プラセボ内服

 

※倫理的観点から、3年のフォローアップが終了後の検査でH. pylori陽性の患者全例にビスマス4剤療法(PPI+ピスマス+メトロニダゾール+テトラサイクリン)を行った。

 

Outcome

主要評価項目ふたつ

・異時性胃癌の発症(内視鏡治療1年後以降に発見された胃癌)

・3年後のフォローアップ時点での、胃体部小彎側の腺組織の少なくとも1グレード以上の萎縮改善

 

副次評価項目

・異時性腺腫の発生率

・全生存率

 

 

 

  • ランダム割付されているか?ランダム割付の方法は? 

Computer-generated randomizeation、ブロック法に関しては記載なし

幽門部における組織学的萎縮度合いで層別化されている

 

  • ベースラインは同等か?

table 1参照。飲酒者がプラセボ群でやや多いか?他は同等で良いと思われる。

 

  • 研究対象となった介入以外は両方のグループで同じような治療がされていたか? 

両群とも除菌薬orプラセボ内服後にPPIを4週間内服しているとある。その他、治療に関する詳細な記載はない。

Supplementary Appendixのtable S3に、それぞれの群で発生した異時性癌に対する治療に関しての記載はある。外科的治療はプラセボ群で明らかに多い。これが副次評価項目の全生存率に影響を及ぼしたかどうかは不明。

 

  • 研究対象者、現場担当者、研究解析者は目隠しされている? 

triple blindである。

 

  • ITT解析か? 

全ての解析はmodified intention-to-treatで解析されている。

 

  • その研究のための対象患者数は偶然の影響を小さくとどめるのに十分な数か?

異時性胃癌の発生率に関して →両群で180人ずつ必要

組織学的な萎縮度の改善に関して →両群で157人ずつ必要

powerは80%。主要評価項目が複数個あるので、本来であれば多重性を考慮に入れなければならないが、異時性胃癌の発症に関して有意差がある時のみ組織学的な改善に関する検定を行うGatekeeping法で、two-sided significant levelは0.05で計算している。

内視鏡治療後に追加で外科的治療が必要になったための脱落率を15%、loss to follow-upを10%として、両群で235人必要と計算した。

Figure 1より、470人が無作為化を受けて治療群に236人、プラセボ群に234人が割り付けられた。当初の予定通り、追加の外科的治療などの理由で数十名脱落し、modified intention-to-treat解析を受けたのはそれぞれ194人と202人であった。

→人数は足りている。

 

 

 

 

  • 結果は?
  • 結果に有意差はあるか? NNTは?

追跡期間中央値5.9年の間に、治療群では194人中14人(7.2%)が、プラセボ群では202人中27人(13.4%)が異時性胃癌を発症した(ハザード比0.50、95%信頼区間0.26 to 0.94; P = 0.03)。NNTは17。

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組織学的変化に関して、胃体部小彎側の萎縮グレードの改善は治療群がプラセボ群よりも明らかに多かった(48.4% vs. 15.0%; P<0.001, オッズ比5.30; 95%信頼区間3.08 to 9.13)。同部位での腸上皮化生に関しても治療群で優位に改善していた(36.6% vs. 18.3%, P<0.001)。しかし幽門部と胃体部大彎側では有意差はなかった(table 2)。

 

副次評価項目に関して、異時性腺腫は治療群で16例、プラセボ群で17例発症しており、有意差なし。

全死亡は治療群で11例、プラセボ群で6例(有意差なし、胃癌による死亡はどちらも1例ずつ)。

 

  1. pyloriは除菌群194例中156例で、プラセボ群202例中11例で除菌されていた。228例でH. pylori感染が持続していた。フォローアップ中央値5.9年の間に発生した全異時性胃癌41例中、32例がこのH. pylori感染持続228例から発症していた(14.0%)。除菌成功例167人からは9例が異時性胃癌を発症した(5.4%)。ハザード比は0.32、95%信頼区間は0.15から0.66、P値は0.002であった。発症率は9.1 cases vs. 27.9 cases per 1000 person-yearsで、P値は0.003であった。

 

 

  • 副作用は?

味覚変化や下痢、ふらつきなどの軽い副作用がプラセボ群よりも治療群で優位に多かった(42% vs. 10.2%, P<0.001)。重篤な副作用の報告はなかった。フォローアップ期間中に消化器症状を訴えて処方を受けた患者の数に関しては両群で有意差はなかった。

 

  • 臨床にこの結果はどのように応用できるか?

まず、そもそもピロリ菌陽性の患者全員に除菌をする必要はないと認識する。「ひょっとしたら胃癌と関係しているかもしれないので、希望があれば除菌します。」ぐらいで良い。二次除菌が失敗しても、自費でまで三次除菌を勧める必要はない。今の日本の除菌ブームはちょっと行き過ぎな感が否めない。

さりとて、今回の論文の結果からは、早期胃癌治療後の人には積極的にピロリの検査&治療を勧めてもいいのではないかと思われる。もし他院で内視鏡的切除術をした人でピロリ検査をしていない人が入れば(だいたいそこでしているだろうが)、積極的に検査をしても良いのではないだろうか。しかし、たかだか中央値5.9年程度のフォローアップ期間なので、長期予後は不明である。

画像カンファ 2018年6月11日

〇画像カンファ

 

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野球で硬球が胸に当たって来院した若年者

Xpでは、左C-Pangleがdull

介達痛は認めない。

診断は??

 

胸に水が溜まっていることと病歴から外傷性血胸が疑わしい。

肺挫傷を疑うような浸潤影も骨折も気胸もみとまず経過観察。

C-P angleの異常はすこし遠くから見ないと分からない

 

www.slideshare.net

 

上記のメモ帳に覚え方が載っています。

覚えやすくて、よいですね!

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Dr 須田 リハビリWS

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今日は、JPCAのリハコラボチームで一緒にやってきた戦友の、カリスマリハビリ医のDr須田が来てくれました!

 

〇レクチャー

リハビリは活動医学で、生活に視点が向いている。

内科的な治療で終了ではなく、どのように家に帰すのかという視点が大切

臓器別ではなく、すべての疾患、全ての患者が対象

患者さんがあくまで主体。

リハ医はチーム医療の監督であり、チーム医療を円滑に進める必要がある。

 

そして、ワークショップへ。

左MCA(優位半球)の脳梗塞の症例にリハビリ的にどのようにアプローチするか?

 

基本は、やはりICF

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特に

①機能障害

②能力低下

③社会的不利

 

という3つの視点で考えることが大切。

 

例えば、MCAの脳梗塞なら

 

機能障害:片麻痺 ⇔能力低下:歩行障害 ⇔社会的不利:復職の不利

 

という流れで考える。

 

なお、ワークショップは当院のOT、PT、STも参加してくれたので、彼女らと意見交換もできました。

 

当院のOTとしては、ブルンストロームステージを使っているという意見もあり、リハ指示を出すときに円滑にできる可能性があると感じました。

 

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その後、リハ処方をどのように出すかという最後のWSに。

短期目標を立てることと、中止基準を明示することの重要性を学びました。

OTからも座位保持の重要性とポータブルトイレを短期目標として目指すことが大切だという意見も出て、なるほどと感じました。

STとは嚥下評価について、高齢者では反復唾液飲みテストは、難しいよねという話も出て、納得。

 

あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 

最後に、須田先生からはリハ室に直接、足を運ぶ重要性を言っていただき、自分もリハ室に行こうと心を新たにできました。

 

須田先生、本当にありがとうございました!

このように、多職種を巻き込んだ勉強会は楽しいですね!