本日も渡慶次先生のクリニックに。
今日も患者さんのadmissionがあったと。。
どういうことかというと、朝の4時半に自分の患者さんがER受診したので、その患者さんのところに行ったと。
聞くと自分の患者さんがクアキニ医療センターのERに受診したり入院したりすると、必ず病院に行くようです。
どこにでも行くとのこと。
さらに、自分の患者さんがお亡くなりになるときも、必ずいつでもお看取りをされるとのこと。
ほぼ休みのないこの生活を50年ちかく繰り返してきたことになります。
凄まじいことです。
そういえば、渡慶次先生の診療をみていて気付いたことがあります。
もちろん家庭医なので、一般的な血液検査の説明や病気の説明をされます。ただ、最後には必ず、いわゆる雑談をされています。
ただ、その雑談も結構、患者さんや家族さんのことをわからないとできないような雑談で、娘さん卒業した? とか家族のことも含めてすべて把握されていました。
さらに、最新のエビデンスも熟知し、ずっと学生さんに教育をし続けている。
さらに、どんなときでも自分の患者さんになにかあれば、駆けつける。
これは、なかなかできることではないなと。。
そういえば、私は相変わらず医学生以下のポジションですが、ERに急遽、受診する患者さんを車椅子でERに連れて行くという仕事をさせていただきました。
クアキニのERはぱっとみ、市立奈良と大きくは変わりない印象でしたが、スタッフは多かったですね。
日本では学生レベルに戻ることはできないですからね。新鮮です。なんか、20台に戻ったような感じです。
僕が日本で病院の見学をしても、流石に周りも僕のことを学生扱いはできないですからね。。
初心にかえり、頑張ります。
最後に、渡慶次先生から。上記の患者さんとの雑話で、明らかに患者さんの表情が柔らかくなることが傍目からもよくわかります。
特に日本人のかたで日本語で会話するときはその様子が明らかです。
そして、やはりそれは意識的にされているようで、患者さんとの距離を適切に設定し、間合いをとり、心の交流をすることで患者さんに癒やしを与えるようにしているのだと。渡慶次先生は、非常に厳しい方ですが、患者さんへの対応は非常に優しいです。
渡慶次先生いわく、病気だけみているようなら技術屋であり医者とは言えない。いかに患者さんを癒やすようにするかを考えよとのことでした。
医師としての初心を改めて勉強します。