コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

クイーンズメディカルセンター4日目の感想

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ナースケースマネジャーは重要だけど日本にない概念。
NPは研修医のように働き、各科に所属している。
日本のNPと同じような立ち位置。

クイーンズメディカルセンターは地域の最後の砦なので、常に転院相談があるため、ホスピタリストの働きは大きい。


電子カルテが全体的に分かりやすい。
イントラネットで院内感染症マニュアルなどの情報を診ることが出来る。。
電子カルテのオーダーを入れれば看護師が自動的に拾ってくれる。

感染症診療はブロードに抗菌薬を使う印象。


老年医学のコンサルタントのカルテがとても丁寧。
家族背景だけでなく職業歴なども全て社会歴で把握している。
老年医学的ROSというのがとても興味深かった。
⇒嚥下、食欲、体重減少、転倒、歩行/杖、痛み、鬱、不安、不眠
CGAも体系的に行っている。

 

米国のホスピタリストが働きやすい理由を考えてみると。。
①内科マネジメントに集中できる 
②書類仕事などの雑用が少ない。
③医師以外の職種のautonomyが高く仕事がやり易い
④ホスピタリストの院内の立ち位置が確立している
⑤コンサルトするかの権限はホスピタリストにあり、コンサルタントも基本的には適切に対応してくれる。
⑥病棟の仕事に集中できる。
⑦オンオフがはっきりしている。
クラウド電子カルテシステムなどのシステムの整備が進んでいる。

などが考えられるか。。

 

逆に日本でこれに準じたホスピタリストが働ける環境を作ることが出来れば非常に意義が大きいのではないかと感じた。
またクイーンズのような地域の最後の砦のような病院にホスピタリストがいて断らずに転院も含めて取ってくれるというのは、地域にとっても、とても意味が大きいのではないかと感じた。
ホスピタリストを日本で確立するには、タスクシフトが重要では?
またオンオフをしっかり付けれるようにする仕組み作りも大切か。
またホスピタリストが専門内科の満足度を高めさらに病院経営にも貢献できるかが大切かもしれない。
また電子カルテや院内の連絡ツールなどのシステムの改善も必要かもしれない。