剣状突起痛について - コミュニティホスピタリスト＠奈良　

原因不明の胸痛が2年前よりある高齢女性。

触診では、痛みの最強点は明らかに剣状突起に一致。

亀背が進み、前傾姿勢が進行するにつれて、痛みが悪化している模様。

剣状突起痛を強く疑った。

ケースレポート

45歳の男性。木を切る仕事をしており、前胸部を押さえつけることが仕事上、多い方

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画像上、剣状突起がhookのように前方に突出している。

剣状突起痛は、外傷や、胸部の手術に関連している

この患者は、木を切るときに微小な圧外傷を繰り返すことで、剣状突起の炎症を生じたとのこと。

⇒木を切るときに剣状突起に圧力をかけないように指導し、ＮＳＡＩＤＳを処方すると症状は改善した。

剣状突起痛は珍しい疾患で、どれくらいの頻度であるかは不明

〇解剖

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⇒神経、筋など様々な構造物と関連している

〇誘因

基本的にはTraumaが原因。

有酸素運動のし過ぎなども含めたTrauma。

症状

❍ 胸痛
❍ 心窩部痛n
❍ 悪心、下痢
❍ 背部、頸部、肩、胸壁への放散痛

⇒消化管疾患など他の病気とmimicされる

〇診断

基本は、臨床診断で身体診察が大切。

剣状突起およびその隣接構造を中程度の圧力によって、患者の症状が再現されることで判断する。

しかし、心筋梗塞など他の疾患の除外が大切。

剣状突起痛は、鎮痛薬などの対処療法で改善するとされているが、そうでないことも経験される。

改善しない場合の治療は、基本的には局所のステロイド＋麻酔薬の注射になる

その前にlow level laser therapyやultrasoundなどの非侵襲的な治療も考慮される？？

難治性では、剣状突起切除術も候補に挙がる

下記はサーファーで胸に板があたり、剣状突起痛を発症し、剣状突起切除術で改善した報告。