コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

医学論文査読のお作法(最近、読んだ医学書で一番のヒット)

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最近、読んだ医学書で一番のヒットは、こちらの査読の本です。

基本的には福原先生の臨床研究の道標を先に読んでから、読むことをお勧めします。

 

PCR-connectで授業してくださった大前先生の著書ですが査読に限らず論文を書くのにも使えてめっちゃお勧めです。これは研究するかたなら買いですね。 

 

もともと福原先生が提唱していたFIRM2NESSは以下の通りです。

 

FIRM2NESS

F:Feasible(実施可能性があり)

I:Interesting(真に興味・関心のあるテーマで)

R:Relevant(切実な問題で)

M:Modifiable(要因やアウトカムが改善可能な)

M:Measurable(測定可能な・可視化できていて)

N:Novel(新奇性があり)

E:Ethical(倫理的で)

S:Specific(具体的で・絞り込まれている)

S:Structured(構造化された)

 

これは臨床研究の道標に詳細に解説されていますので、臨床研究をするかたは基本的には必読かと思われます。

 

今回はそれを改変し査読ようにPIONEERチェックを提唱されています。

Potential 潜在性

Interesting 興味深さ

Original 独創性

Novel 新奇性

Effective 効果の大きさ

Ethical 倫理性

Relevant 切実性

 

査読に限らず、実際に論文を書くときの注意点なども詳細に解説されており、臨床研究をするかたには福原先生の本とセットで必読かと思われます。