30歳女性
10日前からの嘔吐⇒下腹部痛・下痢・寒気・発熱⇒痛みが下腹部に限局し増強し来院。
卵巣嚢胞の既往あり。
腹部に圧痛が有り、抵抗もある。反跳痛なし。
臓器としては大腸・小腸・子宮・卵巣
⇒感染性腸炎、骨盤内炎症性疾患、虫垂炎、憩室炎、腹腔内膿瘍、SLE、IBD、卵巣膿瘍など。
腹部CT
卵巣嚢胞あり。壁の造影効果もあり。
⇒卵巣膿瘍? チョコレート嚢腫?
L/D
ちなみにCA-125も上昇
以下CA-125上昇の鑑別
結局、手術で卵巣を摘出。
培養でMSSAが検出。
卵巣膿瘍+子宮内膜症+炎症性変化を病理で認めた。
○結論
子宮内膜症性嚢胞+膿瘍
○パール
下痢は骨盤内の炎症でも起こる。
下痢を見たときは腸管外から考える。
嘔吐も必ずしも腸管が原因でなくても良い。