https://pdfs.semanticscholar.org/3dc3/8866250ab956473dfaedb3f6b133a075121d.pdf
反応性関節炎のレビューがありました、古いけど見やすいので少し勉強を。
機序は細菌の蛋白に対する免疫反応による関節炎 HLAも関与
反応性関節炎の症状
末梢関節炎、付着部炎、脊椎関節炎に伴う症状を認める。
それとは別に、眼(結膜炎)、尿道・泌尿器症状、下痢、口内炎、皮膚症状だけでなく、心電図異常や尿蛋白なども認めることも
起因菌は以下、クラミジアや淋菌などの尿道炎の起因菌+サルモネラなどの感染性腸炎の起因菌のイメージがあるがマイコプラズマやCDI、結核なども原因になると。
⇒関節炎に加えて、結膜炎、子宮頸管炎、尿道炎などが伴うことが重要。
⇒診断基準も非常にシンプルで分かりやすい。他の原因がなく、先行する尿道炎や下痢などがあることが重要。
尿道炎による反応性関節炎のアプローチ
基本的には尿のクラミジアPCRが有用かと思われる。症例によっては関節液のクラミジアPCRも? 淋菌のPCRも同時に提出することが重要。
なおSTD関連ならパートナーの治療と他のSTDの検索(HIV、C型肝炎、B型肝炎、梅毒など)
●腸炎による反応性関節炎のアプローチ
⇒症状があれば当然便培養。なければ血清学的検査を行う
鑑別診断
当然、他の脊椎関節炎(強直性脊椎炎、炎症性腸疾患関連関節炎、乾癬性関節炎、SAPHO)も鑑別に挙がるが、化膿性関節炎、ウイルス性関節炎、サルコイドーシス、ベーチェットなども鑑別に。
特に播種性淋菌性関節炎はかなり重要な鑑別になると思うのでSTD関連では鑑別を慎重にする。
抗菌薬治療
・関節炎自体の抗菌薬治療の効果は微妙なところ。。
関節炎の治療
・NSAIDSを早期にMAX doseで頓服でなく定期内服で使うことが重要(PPIも併用したほうが無難)。
・Up to Dateではナイキサンが推奨されている。
・症状が強いときはステロイドの全身投与は基本的に短期間のみに留める。
・症状が強いときはステロイドの関節投与も有効だが1つの関節に留める
・Up to DateではNSAIDSの反応性が乏しいときはステロイドの関節内注射をまず考慮すると記載あり。
・NSAIDSで症状の改善が乏しい場合は、RAに準じてアザルフィジンを考慮する
・Up to Dateには非生物学的製剤のDMARDが推奨されており、アザルフィジンがやはり推奨されており、MTXも代替薬として考慮とされている。
*だだし、DMARDは保険適応外使用なので注意が必要です。。
関節リウマチの勉強には以下がお勧めです!!
一読の価値あり。
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