私も執筆に関わらせていただいたGノートの終末期を考えるという特集を、やっと読了しました。
非常にボリュームが多いため読むのが大変でしたが、とても勉強になりました。
高齢化社会を迎え、多死時代に突入します。
また悪性腫瘍の化学療法も急速に発展する中、緩和ケアへの適切な移行やタイミングなどがますます重要になります。
本特集は、麻生飯塚の緩和ケア病院の先生方が編集されていますが、終末期を考えるうえで特に大切なアドバンスケアプランニングや倫理的問題を含めてどのように良い最後を迎えるかということが非常に丁寧に記載されています。
総合内科医も家庭医も、必見の内容かと思います。
ハワイのクイーンズメディカルセンターに行って感じたことのひとつは、急性期病院でも緩和ケアコンサルタントや老年医学のコンサルタントがいて、さらにチームとして有効に機能しているという点でした。
日本であれば、在宅医療や家庭医は言うまでもなく、総合内科や病院総合診療医にとっても緩和ケアや看取りのスキルは絶対に必要であると感じています。
むしろ、病院によっては倫理コンサルテーションチームや緩和ケアチームとして院内で専門的な立場になることも充分想定されるかと考えます。
そういう意味でも、本書は非常に重要な知見が盛りだくさんでした。
お勧めです!!