コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

天野先生 講演  2019年 3月 

 天野先生に、患者中心の医療の方法の基礎について話していただきました。

明らかに片頭痛の方。。

とりあえず大丈夫ですと帰したら。。

患者さんはめっちゃ不安。

別の病院に行ったりするかも。。

なぜか?

患者さんの話をよく聞くと、知人が脳出血で最近入院したのでそれが不安だった。

どうすればよかったか??

 

●疾患(disease)とは医学的な概念で片頭痛の診断基準のように客観的に記述可能。
 
●一方の、病(illness)とはその病気による症状を患者さんが経験したときに、どのような体験をするかという概念。。
医師は、diseaseに目が行くあまり、illnessを軽視することもあるかもしれない。

そうならないために意識するのが以下の4つ。

⇒かきかえ(感情、期待、解釈、影響)
 
感情:なにが辛いか どういう風に感じたか
期待:何か希望はありますか?
解釈:どのようなことが心配? 思い当たることは?
影響:生活にどのような影響があるか?
 

 

 

複数の疾患をいくつも抱えているけど在宅医療で安定している高齢者に対して、どのようにアプローチできるか??

健康とは疾患がないということではなく、満たされていることが重要。

disease,illnessは病因

病因と天秤の両側になるように、健康因(salutogenesis)がある。

salutogenesisは主観的要素と客観的要素がある。

客観的要素としては訪問サービスなどがある。

salutogenesisを高めるために、元な俳句が好きなことが分かったので、俳句をよりやってもらう方向で訪問看護師さんと共同し、患者のsalutogenesisを高めることが出来た!

安定期には、salutogenesisを高めるように意識した雑談が重要!!