コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

フレーム法のポスター発表

先日の日本病院総合診療学会でフレーム法の発表をさせて頂きました。

 

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フレーム法は以前も紹介したように、主訴別にフレームワークをあらかじめ作成しておいて、それに基づいて臨床推論をする方法になります。

VINDICATEなどの網羅的なフレームワークに比べて覚えるフレームワークが少数なので迅速に思考を行うことが出来ます。

例えば、失神であれば心原性、起立性低血圧、脳血管性、神経介在性の4つに分類することが出来ます。

前駆症状がなく胸部症状を伴うなら心原性。

起立時に発症し、脱水や出血を伴うなら、起立性低血圧。

頭痛や神経学的症状があれば脳血管性。

前駆症状があり、誘因がある場合は神経介在性。

と、ざっくり分類できます。

このように考えることで臨床推論のアプローチを言語化して伝えることも可能になります。

また直感的にどのフレームかどうかを考えるという使い方も出来ます。

今後の課題としては研修医教育や診断エラーの効果を示していきたいですね。。

 興味がある方は、下記の本をご覧ください。