コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

慶応の病院経営のシンポジウムに参加してきました。

 

keio-mcd.ac

 

 

慶応大学の病院経営人材育成プログラムのシンポジウムに参加してきました。

とても刺激的で面白い内容でした。

 

 

厚生労働省医務技監 鈴木康裕先生のお話で印象に残ったこと

・コストを減らすことが大切

・日本は病床数が諸外国と比べて圧倒的に多く、私立の病院が多いことも特徴的

・日本の医療費は高齢化率に比すると決して高くない

・外来患者は、糖尿病、高血圧、脂質異常症で半数が占められているのでここに介入することが大切

 

 

 

慶応大学病院長 北川 雄光先生のお話で印象に残ったこと 

・大学病院は臨床、研究、教育の3つを行うことが大切。

 ・リアルワールドデータベースの構築とエビデンスの活用が重要になってくる

・産学連携を行っていくことも重要
・病院長の役割は全体最適
・若手の為に誇りと夢を持って働くことのできる環境づくりが大切

 

 

 

ビジネススクール校長 河野宏和先生のお話で印象に残ったこと

・現場に足を運んで24時間組織のことを考えることが大切。
・現場の人と同じ目線で考える
・知識を現場で実践する
・ひとつの組織の将来を経営者として引っ張ることが大切

・組織を向上させるためのマインドセットが大切
・長期的視点を持ち、夢を持ち、世界で日本が果たす役割を考え、次世代、次々世代を考える

 

 

裴先生のお話で印象に残ったこと

・政策、経営、現場の3つのレイヤーを大局的に診る戦略家が必要
・他職種や他産業からの知見を取り入れる
・単なる経営知識ではなく考える力を持つことが重要
 
 
 
と非常に面白かったです。
個人的には河野先生の現場主義という考え方がとても印象に残りました。
リーダーは、あえて現場を見ないといけないとのことでした。
3現主義(現場、現実、現物 )が大切とのこと。。
 
 
「ケースとデータに基づく病院経営人材育成」プログラム、お勧めです!