コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

喫煙はオピオイドの効果を減弱する??

Opioid Analgesics and Nicotine: More Than Blowing Smoke. - PubMed - NCBI

 

ニコチン製品とオピオイド鎮痛薬の同時使用患者に遭遇する可能性が非常に高い。

喫煙者は、より重症で長期にわたる慢性疼痛アウトカムを呈し、オピオイド使用頻度が高い。

喫煙は、オピオイド使用リスクの強力な予測因子である。

オピオイドおよびニコチンのコリン作動性神経伝達系は相互に作用する。

ニコチンを含むタバコのオピオイドおよび化合物は、シトクロムP450酵素系によって代謝される。

痛みのためのオピオイドを服用している患者のニコチン使用を尋ねることが推奨される。

患者のたばこの使用を評価する際に、葉巻、パイプ、無煙たばこ、電子タバコにも留意する必要がある。

オピオイドアゴニストの維持および鎮痛の為に、ニコチン介入プログラムの機会が十分に活用されていない懸念がある。

若年者でタバコは腰痛のリスクになる。

喫煙者では、より職業的にも機能的にも痛みを感じやすい。

非合法薬物の使用は喫煙と関連が高い。

オピオイドを使用している喫煙者の死亡率は特に高い。

オピオイドはタバコと経路が一致しているが、禁煙の手段としての効果は乏しいとされている。

 

〇結論

オピオイドはニコチンの効果を減弱させる。。

オピオイドを内服している場合はニコチンの使用を確認することが大切。

喫煙者で、オピオイドの使用率が高い。