コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

継続外来の型  松本Dr

継続外来の型 松本Dr
 
病棟が出来れば外来は出来る?
簡単に見えるかもしれない?
・すでに診断がついている
・すでに治療がはじまっている
・緊急性はない
・多くの場合内服をDOするだけ。
 
しかし。。長年付き合っていると逆に、認知症やパーキンソンは気づかないかもしれない。
 
・ちゃんと見ているから待たせてもしょうがない?? そうではない。
・時間は希少なリソースという感覚あ抜けている 待たせないことが大切
・混みすぎて受付せずに帰った人も。
 
しかし。。さばけばよいわけでもない。
・質、安全性、患者満足度の点でさばくのはダメ。
・社会、精神的な問題も考える。
 
 
 
患者や社会などを包括する病気のコンテクストを理解
・救急車と外来で「モード」を切り替える
・Think worst scenarioは必要だが、外来と救急で同じ主訴でも疾患頻度が異なる
高齢者では一歩引いてみてみる(ADL,social support , poly pharmacy , poly doctor)
⇒医学的なところ以外に介入するチャンス
 
 
有限な資源のマネジメントについて自覚
・すべての外来で100点を取る必要はない
⇒今日やらなくていいことは次回でも良い
タイムマネージメントを意識する。
 
自分のプラクティスの効率は?
・適切な検査間隔
・予約時間と待ち時間の問題は
 
 
①外来診療の構造化
海外では外来診療と病棟診療は異なる構造化が必要とされている
虚弱高齢者ではとくに、介入すべき点が多い
 
 
「4つのタスクモデル」

総合診療医養成のKey Issues - 藤沼康樹事務所(仮)for Health Care Professional Education から引用

しかし、世界的にみると、家庭医療やプライマリ・ケアの世界では、プライマリ・ケア外来診療は、病棟医療とはちがう構造化が必要であり、それとして教育されるものであると捉えるのがスタンダードである。もっともシンプルな外来診療モデルはStottら[2]によるプライマリ・ケア外来診療の「4つのタスク」モデルである。

A 急性の問題への対応
B 慢性の問題の対応(社会、精神的問題含む)
C 予防医療
D 受療行動の調整
 
 
 
〇振り返りのモデル
【GRIPE モデル】
Guidelines and Goals. (ガイドラインとゴール)
Reflect on the patient. (患者についての振り返り)
Interventions. (介入)
Prevention, Pain and Palliation. (予防、疼痛、緩和)
Effective Feedback. (効果的なフィードバック)