http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1717250
P 35-79歳の非ヒスパニック系黒人男性で、黒人経営の理髪店の顧客で、収縮期血圧140mmHg以上
I 医師レベルの専門の訓練を受けた薬剤師が散髪屋で、医師と相談しながら薬物療法を施行し、さらにフォローする。
C トレーニングされた理髪師が生活習慣の改善指導と診察の予約を勧める
O :primary outcome 収縮期血圧、血圧の目標値を達成した割合、降圧薬の数、副作用など
ITT解析を用いている。
ランダム化はブロック法を用いてクラスター毎に均一になるようにしている
高コレステロールは介入郡で多いが、他はバランスよくなっている
◎ベースラインの平均収縮期血圧
介入群 152.8 mmHg,対照群 154.6 mmHg
◎6ヵ月の時点の平均収縮期血圧
介入群: 27.0 mmHg 低下(125.8 mmHg)、対照群: 9.3 mmHg 低下(145.4 mmHg)
◎低下量の平均
介入群のほうが 21.6 mmHg 大きい(95%信頼区間 14.7~28.4,P<0.001)
◎血圧値 130/80 mmHg 未満を達成した参加者の割合
介入群: 63.6%、対照群: 11.7%(P<0.001)
⇒散髪屋のclusterでみても介入郡でより降圧されている
⇒介入郡でより内服薬が使用されている。
◎感想
散髪屋で訓練された薬剤師が内服薬を処方するという発想が、すごい。。 そりゃ降圧できるでしょという感じか。。
散髪屋の店員の生活指導でも、ある程度は効果があるけど。。やはり、散髪屋に常在する薬剤師にはかなわないと。。
降圧薬の目標値も大切だけど、いかに降圧に持っていくかのほうが大切という意味で、非常に示唆的なRCT。
実際に、この介入でHard outcomeも改善されるかは追試を待ちたい。。
健康床屋みたいなものを、作るのもありかもしれない??