コミュニティホスピタリスト@奈良 

市立奈良病院総合診療科の森川暢が管理しているブログです。GIMと家庭医療を融合させ、地域医療に貢献するコミュニティホスピタリストを目指しています!!!

誤嚥性肺炎へのアプローチ

A   Acute  problem

B   Best position 、Best  meal

C   Care  of  oral

D   Drug、Dementia 、Dental

E    Energy 、Exercise(リハビリ)

 

誤嚥性肺炎のアプローチについて

 

 Acute  problem

⇒まずは絶食±抗菌薬で状態を落ち着かせる

 

Best position

⇒頸部前屈、ギャッチアップ30-45度が一般的には最も嚥下しやすい

 

Best  meal

⇒ゼリー食が最も嚥下しやすい 次はペースト食

基本的にゼリーからはじめて、徐々に食事形態をアップ

 

 Care  of  oral

⇒口腔ケアを徹底すれば予後改善

 

Drug

⇒向精神病薬、眠剤など嚥下機能を低下させる薬を中止する。

スルピリドなど薬剤性パーキンソニズムも注意

 

Dementia

⇒せん妄の予防、改善の為に昼夜逆転防ぐ、環境調整を

 

Dental

⇒入れ歯は原則つける。う歯は治療。

 

Energy

⇒低栄養、サルコペニアは嚥下機能低下の大敵。

攻めのカロリーで、状態が落ち着いたら必要量を超えるカロリーを。

 

Exercise(リハビリ)

⇒、STによる嚥下評価と嚥下訓練は言うにおよばず、PT+OTの介入でADLアップすることで予後は改善