急性期脳卒中における頭部のポジショニングに関するクラスター無作為化クロスオーバー試験 | 日本語アブストラクト | The New England Journal of Medicine(日本国内版)
P
18歳以上の急性期脳卒中患者
・除外基準。
TIAがあった患者
臨床的に明らかに臥位 or 頭部挙上が良い or 禁忌な状況
透析や手術などで頭部挙上が難しい
試験に参加する許可が得られていない
既に以前に本試験にenrollされている
I
頭部挙上(30度以上)
C
臥位保持
⇒割り付けを保持できない時間は最小限に留める
指定された体位は入院直後に開始し,24 時間維持。
O
◯primary outcome
90日地点のmodified rankin scaleにもとづいたオリジナルの機能評価
◯secondory outcome
◯妥当性は?
⇒外的妥当性はありそう 多施設 数か国にまたがる cluster- randomized の試験 open labelで解析者はブランド
◯ランダム化
cluster randomizationを使用
割り付けた結果は両群で同等
◯ブランド
ブランドは出来ない 解析者・データ収集者は割り付けをしらない
◯数について
90%の検出力で120施設、12000人と見積もり
結果、数は少し足りない。
合計11093人
が、めくじらをたてるほどではないか
◯治療について
⇒両群で変わりなし
◯フォローアップについて
12%前後がフォローアップ出来ていないが、これはどうしようもないか。
ITT アプローチを用いている
◯結果
プライマリーアウトカムは変わりない
他のアウトカムも変わりない
副作用
ほかの副作用は変わりない
◯結果の解釈
よく練られたstudy。
僕達が診ている患者より少し若い
NIHSSは4点と普段自分たちが診ている患者と同じくらい。
ただ、BADは1日で悪くなることもあるので、24時間以上様子を見てどうなるかをみたい気もする。
またTIAは除外されているので、脳梗塞前にTIAのエピソードがあった人には当てはまらない。。
BAD、アテロームではベットアップは慎重にしたい気はする。
とはいえ、脳梗塞急性期であっても無理に臥位にしなくても良いかもしれない。